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発狂する近況


2013/09/14 [映画] スター・トレック イントゥ・ダークネス

J・J・エイブラムスの手によってリブートしたシリーズ第二作。ロンドンにて発生したテロ事件の犯人であるジョン・ハリソンと、彼を追うカーク率いるエンタープライズ の乗組員たちのお話。

一筋縄ではいかないジョン・ハリソンの犯行動機やその背景、単純にアクションに走らず、適切なタイミングで様々な謎を観客に提示することによって飽きさせない作りになっていて、大変面白い。

なによりも、キャラクター描写が秀逸で、主要な登場人物にはそれぞれ見せ場がちゃんとあり、それぞれの見せ場がパズルのように組み合わさっている。 なかでも、ベネディクト・カンバーバッチの存在感は強力で、というか、前半で彼がにらみをきかしているシーンでは、ホームズにしか見えない。

ただ、スタートレックとしてみると、なんだか地味な話だなあという感がある。映画中、大半の舞台が地球とその近くで、「宇宙大作戦」らしいスケールの大きさを感じることができない。クリンゴン人もあんまり出てこない。ラストに、ちょっとしたスペクタクルなシーンがあるけれど、取ってつけたような感じで、(その後の殴り合いもふくめて)「で?」という感じしかしない。

どうせなら、地球圏の内輪ケンカの話よりも、冒頭の、原始的な文明のみ存在する惑星の危機を救う話の方をもっとメインとして掘り下げてほしかった。 オープニングでは、未開人たちが地面にエンタープライズの絵を書いたところで、タイトルがバーンと出てくるわけだが、むしろあそこでエンドクレジットが流れるような話にしてほしかったなあ。

ということで、面白くはあったけれど、スター・ウォーズもこんな調子だと困るんだけどなあという不安もよぎった一作であった。


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