発狂する近況


2016/12/31 [小説][映画][ガジェット] 読んだ、観た、買った '2016

小説:ジブラルタルの女王

ジブラルタルの女王 上 (二見文庫 レ 3-1 ザ・ミステリ・コレクション)
アルトゥーロ・ペレス・レベルテ/喜須海 理子
二見書房
¥ 853

ジブラルタルの女王 下 (二見文庫 レ 3-2 ザ・ミステリ・コレクション)
アルトゥーロ・ペレス・レベルテ/喜須海 理子
二見書房
¥ 853

文庫が出たのは2007年と大分前なのだが、ふと思い立って読んでみたら、なかなか面白かった。 あらすじ等を全然知らない状態で読んだのがよかったのか、主人公の境遇があれよあれよと言う間に変わって行く様がとてもよかった。最後がちゃんとドラマチックな展開になっているのもよい。

あとは、「ブロントメク! 」 をさっさと読まないと……。

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2016/05/08 [Linux] 手元のUbuntu Serverを14.04から16.04へアップグレード

疲れた……。 これまでは、この手のアップグレードはそんなに手間がかからなかったような記憶があるのだが、今回はエラーが幾つか出てしまったり、モジュールをインストールしなおしたりと色々大変だった。

1. エラーが出てアップグレードに失敗する

do-release-upgrade実行時に、色々なモジュールを更新するわけだが、MySQLの更新中にエラーとなり、不完全なまま、アップグレードが終了してしまった。 これは手元のMySQLが古くて5.5のままだったためであるらしい。一旦14.04環境で5.6に上げたのち、再度16.04へアップグレードしたら、今度はエラーを出さずに正常終了した(が、後述するように、それだけでは済まなかったわけだが)。

2. ネットワークに接続できない

デフォルトのNIC名が変わったらしく、これまでの名称(eth0)を指定したネットワーク設定が全部無効になっていた。実際のNIC名は

$ sudo  lshw -C network

を実行して出てきたなかの、「logical name: 」のところで知ることができる。 手元の環境では、/etc/network/interfaces ファイルを修正し、再起動することでネットワークに繋げられるようになった

3. 一部のモジュールが無い

phpや、先にわざわざ14.04で更新したMySQLといった主要なモジュールが消えていた。メジャーバージョンアップしたパッケージについては、削除されてしまうことがあるようだ(アップグレード時の選択の仕方によっては避けることができるかもしれないが)。 ということで、消えたモジュールについて再度入れなおし。phpは7になり、MySQLは5.7になっていた。

MySQLについては、5.7にするとともに、既存のDBのマイグレーションが行われたのだが、一部のテーブルで失敗し、結局直前にエクスポートしたダンプデータでリカバリするハメになった。

4. その他

公式以外のaptレポジトリを利用する場合、SHA256の署名が必須となり、SHA1ではエラーになってしまうといった問題もあった。 全体的に、16.04を本格的に利用するのはあと1ヶ月くらいは待ったほうがいいのかなあという気がする(これは、いつものことではあるが)。


2016/02/21 [Ruby] bundle installでエラー

Gemfile に

source "https://rubygems.org"

gem 'pit'

みたいに書いたのちに、 bundle install を実行すると

Could not find gem 'pit' in any of the gem sources listed in your Gemfile or available on this machine.

といったエラーが出てしまい、インストールが進まない。

で、ホームディレクトリ以下に存在していた .bundler を削除したら無事、動き出した。多分、rvmで別バージョンのrubyを動かしていたときに作られたものだろう。

参考: Could not find XXXX in any of the sources エラーの修正方法


2015/10/26 [web] ownCloudメモ続き

前回、色々書いておいてなんだが、一般的なレンタルサーバーでownCloudを使うのはいまいちかなあ、という気がしている。 まず、あまり大きなファイルを頻繁にやり取りすると、サーバの転送量制限にひっかかりそうで、躊躇してしまう。転送量抜きにしても、大きなファイルのアップロード、ダウンロードは、サーバのリソースを大きく使うので、(レンタルサーバの種類や契約内容にもよるが)あんまり好ましいことではないだろう。

じゃあ、小さなファイルを扱うケースというと、スマホとかで撮影した写真のアップロード先というのが真っ先に思いつくが、今となってはGoogleフォトでいいんじゃね、という気がする。一応、容量無制限ということになってるし。

いや、Googleにはプライバシーの問題がある、ということについては、それでは契約したレンタルサーバーをどこまで信用できるか、という同じような問題が出てくる。アップロードしたファイルについて、レンタルサーバー側が一切チェックしていないと信じるほど自分は楽観的にはなれなかった。少なくとも、サーバ上のファイルを暗号化しておくのは必須だろう(気休め程度だと思うが)。 なお、ファイルの暗号化については、ownCloudの設定画面上から有効にすることができる。

また、何もかも自分でメンテナンスすることになるので、バックアップやセキュリティについても不安が残る(特に後者)。

つまり、

  1. 大きいファイルは扱わない方がいいかもしれない
  2. 第三者にアクセスされるとヤバそうなファイルは扱わない方がよい
  3. アップロードしたファイルが流出する可能性を常に念頭に置く
  4. アップロードしたファイルのバックアップは必須

ということになるので、積極的な使いみちがいまいち思いつかないんだよなあ。

完全にプライベートな領域(LAN内)で使う分にはいいとは思うが、それなら共有フォルダとかDLNAサーバを立てればで十分じゃね、という気がする。


2015/10/18 [web] ownCloud インストールメモ

自前のサーバでDropboxのようなサービスを導入できるというownCloudを入れてみた。

色々なインストール方法があるようなのだが、今回は手元のレンタルサーバー上で極力手動で入れてみることにした。 ちなみに、当時インストールしたバージョンは8.1.2で、すでにもっと新しいバージョンがリリースされているようだが、おおむね同じ手順で入れることができるんじゃないかと思う。

ownCloudを動かすためのサーバ環境とクライアント環境については、 System Requirementsを参照。 ただ、サーバに限って言えば以下の条件を満たしていればいいはず。

DB: MySQL/MariaDB 5.x; Oracle 11g; PostgreSQL
Web: PHP 5.4以上 + 各種モジュール

今回は、DBをMySQLとし、CGI版PHP上で動作するようにインストールした。

MySQL

今回はレンタルサーバー側に依頼してmysqlのDBインスタンスを作成してもらったのだが、普通なら以下の様な感じのコマンドを実行するはずだ。

;; DBインスタンス作成(文字コードはutf8にする)
CREATE DATABASE dbName CHARACTER SET utf8;
;;user作成
GRANT ALL PRIVILEGES ON dbName.* TO user@localhost IDENTIFIED BY ‘password' WITH GRANT OPTION;

PHP

PHPでownCloudを動かすには、事前に幾つかモジュールを利用可能にしておく必要がある。必要なモジュールは以下のとおり

https://doc.owncloud.org/server/8.1/admin_manual/installation/source_installation.html#prerequisites

なお、MySQLで利用するにはpdo_mysqlを有効にする必要がある。 Recommended packagesは全部入れておいたほうがよいだろう。

ファイルのアップロードの上限サイズについては、ownCloudディレクトリ以下に作られる.htaccessファイルをいじったり、設定画面から編集することができるみたい。

データディレクトリ

ownCloudにアップロードしたファイルを保持するディレクトリを決める。デフォルトでインストールすると、webに公開するownCloudのディレクトリ直下にdataディレクトリが自動的に作成されてしまう。セキュリティの観点からWebに公開していない別のパスにあらかじめ作成しておいたほうがいいと思う。

ownCloudのインストール

ダウンロードページから、.tar.bz2ないしは.zipファイルを落としてきて、サーバ上で展開する。展開すると、サーバサイドで動かすためのphpファイル一式があるownCloudディレクトリが作られる。

あとは展開したownCloudディレクトリをWeb上でアクセス可能な場所に移動し、適当なブラウザでアクセスすると、自動的にインストール画面が表示され、必要な操作を実行してくれるようだ(Mac上にインストールするにはこの方法が必要)。

が、自分はoccを使ったコマンドライン上からのインストールを実施したので、ここではそちらの方法を書いておく。 occは、ownCloundをコマンドライン上からメンテナンスするためのツールで、ownCloudディレクトリ直下にある。

まずは、カレントをownCloudディレクリ以下にしておいて、とりえず、php occ —help と実行してみるのがおすすめ。phpの環境設定が適切に行われていると、occコマンドの簡単なヘルプが表示される。もし、phpの設定に不備がある場合は、ここでエラーが出てくるので、修正すること。

次に、こんな感じでoccを実行する

php occ  maintenance:install --database "mysql" --database-name "owncloud"  --database-user "owncloud"  --database-pass "owncloud" --admin-user "admin" --admin-pass “admin" --data-dir  “/path/to/datadir"

occのオプションについては、command-line-installation参照。

後は、ブラウザでアクセスできる


2015/10/11 [PC] Thunderbirdに入れるべきアドオン5選

今となっては、メールクライアントをプライベートで使うことは、ほとんど無いだろう。 知人とやりとりする場合は、Lineをはじめとしたメッセージサービスを使うだろうし、メールにしても、ブラウザを起動し、GMailをはじめとしたWebメールサービス越しの利用になるはずだ。

とはいえ、ビジネス上ではまだまだメールが主流だし、セキュリティや組織に応じた柔軟な利用の観点から、自前でメールを管理しているところも多いと思う。 したがって会社では、社給PCに何らかのメールクライアントを入れることになるわけだが、こんなご時世なので、選択肢がほとんど無くなりつつある。恐らく、会社としてはOffice付属のOutlookが標準で、あとはせいぜいThunderbirdの仕様を許可するにとどまるのではないか。

そして、Outlookがまともに動作することが信じられない人たちは、Thunderbirdを使うことになるわけだが、そこで問題になるのは、どのような設定やアドオンを入れればよいのか、ということだ。

設定については、会社推奨のPOP/IMAP/SMTP設定を入れればいいわけだが、アドオンについては自分で探して入れる必要がある。しかも厄介なことにWebで検索しても、プライベート利用を前提としたいまいちなアドオンばかりで、ビジネス用途ではあまり使い物にならない。

そんなわけで、会社のPC上で使えるThunderbird用アドオンを5つ挙げておきたい。

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2015/05/06 [小説][SF] 火星をなめるな

『火星の人』をようやく読了した(面白かった)のだが、読んでいて、どうしても間歇日記に紹介された、採用試験のエピソードを思い出してしまった。

この試験では、宇宙船が大破して月に置き去りにされた乗組員が、180kmはなれたランデブーポイントにたどり着くため、持っていく備品の優先順位をディスカッションで決めていくというもの。

http://web.kyoto-inet.or.jp/people/ray_fyk/diary/dr0010_3.htm#001026

ここで、月のなんたるかを知らないで適当なことを抜かしている他のメンバーの発言を聞いたのちに

やがて私の番がまわってきたとき、すでに私は冷静さを失っていたのでしょう。
「月をなめるな」
それが私の第一声でした。

と、啖呵を切るくだりは、いかにもSF者っぽい感じでイイ。

本書を読めば、酸素ボンベや水を置いて行きましょう、なんてことは言わなくなるはずなので、みなさま是非読みましょう。

火星の人 (ハヤカワ文庫SF)
アンディ・ウィアー/小野田和子
早川書房
¥ 1,296


2014/09/10 [映画] GODZILLA ゴジラ(2014)

アメリカ公開から約2ヶ月以上も待たされ、ようやく日本でも公開されたハリウッド版ゴジラ(のリブート版)。かつての駄作とは違い、今度は傑作! ゴジラがちゃんとゴジラしている! などなど好評価を獲得し、アメリカを含めて全世界で大ヒット。こりゃ是非観ないと、ということで公開初日に行ってきたんだけど……。

まず、何と言っても冒頭である。

舞台はいきなり日本の原発! そこで起きた謎の地震。引き起こされる未曾有の原発事故! 事故の描写が微妙だが(原発由来の煙がでたら、そこに巻き込まれなくても、近くにいるだけでもうだめだろう)、ここまで直接的な描写があるというのはすごい。 確かに、「今」ゴジラを描くなら原発(もっというと3.11)とセットでないとね。残念ながら日本で制作したら難しいんだろうけれど、アメリカ製ならではの展開だろう。すごいぜギャレス・エドワーズ。

また、ゴジラの描写自体も素晴らしかった。 行動原理があくまで別の怪獣を殺戮することにあり、人類は歯牙にもかけないというのは新しかった。人類の敵という役割をぼやかしたおかげで、「怪獣王としての威厳を保ちつつ、ある程度感情移入できる存在」にすることができた。多分、今後のゴジラはこれがスタンダードになるのではないか(ガメラの後追いじゃないの? という気もしなくもないが)。

が、しかし、人間側の描写がひどすぎた。特に、中盤以降の米軍は単にあまりにもアホなだけの役立たずで、観ていてうんざりした。

例えば、予告編で印象的だった、米軍が上空からパラシュート降下するシーンは、実際に本編を観るとそこに至った理由が馬鹿馬鹿しすぎて、頭痛がしてくる。また、ネバダでの捜索シーンは、バカや滑稽を通りすぎて、作り手側の知性を疑うレベルに達している。

主人公については、物語のほとんどを怪獣が活躍するシーンを邪魔することに費やしているばかり。まあ、最後の最後で、積極的に怪獣に絡んでいくのだが、やっていることが、実質的にかつての「エメリッヒ版」とあまり変わらないような気が。

ということで、最初はものすごく興奮しながら観ていたのだが、最後はすっかり冷め切った気分で席を立ったのだった。良質な怪獣映画からはじまり、最終的には、近頃ではあまり見られないアホなハリウッドに映画に堕していたな、という感じがする。 結局、ビジュアル的には素晴らしいが話はクソという、いつものゴジラ映画であった。

とはいえ、町山智浩を始めとした映画秘宝関連の執筆陣では、絶賛する人たちが沢山いるみたいなので、楽しめる人は楽しめるのかもしれない。ただ、思うんだけど、これが面白いっていうんなら、大抵の和製ゴジラは傑作ぞろいじゃなかろうか。80年代以降なら、人間描写はひどいもんだけど、視覚効果(ゴジラやそのバトル)あたりは、結構いい線いっていたような。

とうことで、これがゴジラとして面白いというのなら、VSシリーズは全部傑作ということでいいんですよね? でも、平成ガメラ三部作が出たことで、頭の悪い描写やアホなシナリオは必要なくて、人間側も含めてちゃんとリアリティを持ったお話にしようよ、ということになったと思うんだけどなあ。


2014/07/22 [映画] 最近観た映画 2014年夏編

映画はもうほとんど観ていないのだが、夏に限ってはそこそこの頻度で映画館まで足を運ぶことがある。
ということで、最近らへんで観た映画の感想をざっと書いておきたい。

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2013/09/14 [映画] スター・トレック イントゥ・ダークネス

J・J・エイブラムスの手によってリブートしたシリーズ第二作。ロンドンにて発生したテロ事件の犯人であるジョン・ハリソンと、彼を追うカーク率いるエンタープライズ の乗組員たちのお話。

一筋縄ではいかないジョン・ハリソンの犯行動機やその背景、単純にアクションに走らず、適切なタイミングで様々な謎を観客に提示することによって飽きさせない作りになっていて、大変面白い。

なによりも、キャラクター描写が秀逸で、主要な登場人物にはそれぞれ見せ場がちゃんとあり、それぞれの見せ場がパズルのように組み合わさっている。 なかでも、ベネディクト・カンバーバッチの存在感は強力で、というか、前半で彼がにらみをきかしているシーンでは、ホームズにしか見えない。

ただ、スタートレックとしてみると、なんだか地味な話だなあという感がある。映画中、大半の舞台が地球とその近くで、「宇宙大作戦」らしいスケールの大きさを感じることができない。クリンゴン人もあんまり出てこない。ラストに、ちょっとしたスペクタクルなシーンがあるけれど、取ってつけたような感じで、(その後の殴り合いもふくめて)「で?」という感じしかしない。

どうせなら、地球圏の内輪ケンカの話よりも、冒頭の、原始的な文明のみ存在する惑星の危機を救う話の方をもっとメインとして掘り下げてほしかった。 オープニングでは、未開人たちが地面にエンタープライズの絵を書いたところで、タイトルがバーンと出てくるわけだが、むしろあそこでエンドクレジットが流れるような話にしてほしかったなあ。

ということで、面白くはあったけれど、スター・ウォーズもこんな調子だと困るんだけどなあという不安もよぎった一作であった。


追記