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発狂するバックナンバー(2001年 8月)

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〔2001/ 8/ 2〕

もはやゲームをやる余裕など全くない日々を送っているが、毎日東京駅をJRで通過する者のつとめとして(?)『ドミノ』(恩田陸/角川書店)を速攻で読了した。いやーこれは恩田作品として久しぶりのヒットでは(『上と外』はひとまず置く)。っていうか、問答無用の大傑作でありましょう。――あんまりいい表現ではないけれど――なんとなく出来の良い三谷幸喜という感じがするがどうか。


〔2001/ 8/ 3〕

「問答無用の大傑作」というフレーズは誰かが使っていたのではないかという気がしなくもないが、オリジナリティあふるる適当な賛辞が思いつかないのでこのままにしておく。
んで、今日は待望の『上と外6 みんなの国』(恩田陸/幻冬舎文庫)を読んだ。とにもかくにも無事に完結してなにより。結局、とってつけたようなラストになってしまった感もあるけれども、これ以上延ばしても面白くなるかはちょっと疑問だし。むしろ、思い切ってスパっと終わらせて欲しかったかなあ。まあ、本来は全5巻だったはずで、本作は急遽つけたされたエピローグということにしておこう。それから、『ΑΩ』と並んで、今年最大の収穫である『ドミノ』の直後に刊行というタイミングはまずかったかなと。でも、シリーズ通してということならば、とても面白い物語であったと言えるだろう(と、フォローしておく)。

あ、そういえば、『ΑΩ』も『ドミノ』も角川から出ているんだよなあ。いや、だから何? と言われると困るんですが、なんとなく。


〔2001/ 8/ 5〕

ううむ、林さんの影響力恐るべし(銀河通信 8月5日分)。ところで『ドミノ』を読了して真っ先に思ったのが、これっていかにも映像化されそうな話だよなあ、ということ。ただ、よっぽど演出力のある人じゃないと、キツいだろうなあ。本当に三谷幸喜が絡んできたらどうしよう。

ところで、ようやく「モンティ・パイソン ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル」を観た。この公演で披露されたコント(スケッチ)はあちこちで観たことがあるものばかりだけど、観客の反応がダイレクトに出る舞台上ではまた違った趣がありますな。エリック・アイドルが、「こんなコントには出たくなかった。……僕がなりたいのは、木こり!」という科白に観客大喜び。しかし、なんでこのときはマイケル・ペイリンじゃなかったんだろう。


〔2001/ 8/ 6〕

米国版「Akira」DVDが全米売り上げトップに
……おお、「アキラ」人気恐るべし。しかし、ここで問題となるのは(上記の記事が暗に問題にしようとしているのは)売り上げが全米トップになったことよりも、国内版の値段が9800円であることだよなあ。いや、別に思い入れのあるアニメじゃないのでいいけれど、3800円くらいだったら買ったかも。なおタイトルを見るといつも脳裏に「Aika」の4文字が浮かぶ私は所詮ダメ人間ですよ。ふん。


〔2001/ 8/ 7〕

まったりと『ルー=ガルー 忌避すべき狼』(京極夏彦/徳間書店)と、『ザ・ライフルズ』(ウィリアム・T・ヴォルマン/栩木 玲子訳/国書刊行会)を読む日々を送っている。共通しているのは、どちらも分厚くて持ち歩くのが大変であることだろうか。特に『ルー=ガルー〜』は上下二分冊にしてほしかった。これじゃあ鞄に入らないよー。また、(自分にとって)いらない会話がごっそりあって、話がロクに進んでもいないのに読んでいて妙に疲弊してしまう。
『ザ・ライフルズ』に関しては……えー、まださわりだけしか読んでいないので感想はまた今度ということで(←逃げ)。


〔2001/ 8/11〕

よくわからないけれど林さんありがとう飲み会に出る。よりにもよってこういう日に限って雨というあたりが、何かを暗示しているのかもしれぬ。そして久しぶりにお会いした面子は相変わらず元気だったり腹黒かったりしてました。
話題としては、『ネバーランド』写真集に恩田の短編が掲載されているというデマを流したらどうだろうとか、筋肉がついてより凶暴になった田中香織とか。

と、いうわけで来週もSF大会でお会いいたしましょう。


〔2001/ 8/12〕

あいかわらず、FFXをのんびりプレイし続ける毎日を送っている。IXは途中で飽きて放りだしたものだが、本作はなんとかエンディングまでたどりつけそうだ。とか思いつつゲームはちょっと中断して祖父の家に向かう。で、道中読み始めた『ネバーウェア』(ニール・ゲイマン/柳下毅一郎訳/インターブック)がめちゃめちゃ面白くて夢中になって読みふける。こちらは一瞬で読了するんじゃないかしら。


〔2001/ 8/15〕

先日、眼科検診に行ったところ、右目が網膜剥離になりかかっていることが発覚してしまう。ってことで、来週には入院・手術を行うことになってしまった。があああああああん。というわけで、SF大会をはじめとした数々の予定が全て露と消えましたとさ。がっくり。

が、まあ、ファンタ開催直前に手術という最悪のパターンは免れそうなのが不幸中の幸いというか。でも、そもそもファンタ自体今年はあるのだろうか、と不安になっていたのだが、とりあえずWebサイトはリニューアルしたみたいだ。ポスターもなかなか渋くていいんじゃないでしょうか。どんなラインナップになるか、実に楽しみ。


〔2001/ 8/18〕

こ、ここはどこ? もしかして、幕張メッセ? ……ってことで、病をおしてSF大会に行ってしまいました。いや、入院の時期がずれちゃったこともあり、一日中手術におびえるくらいだったら大会に出た方が精神的にいいのではないかと思ったわけですよ。ええ。

そんな深い理由があるにもかかわらず、会場で顔を会わせた瞬間に哀れみと蔑みの表情を浮かべた人と言えば林哲矢さんであるわけだが、8月17日付けの雑記にて、齋藤が編集した「徳間デュアル文庫総解説」を絶賛しておられるようだ(まだバックナンバーには入っていない。多分最終的には8月中旬のところに置かれると思う)。ただ、問題が幾つかあったようで、

評が短すぎて右下に余白が出るケースが散見されるのは気になった。HTMLで書いてるんじゃないんだから、レイアウト後にどう見えるかを考慮して文字数を調節するくらいのことはしないと。> レビュアー各位

という不満を漏らしておられる。――ただ、レビュアーの一人として弁解させていただくならば、そもそも字数指定が割とアバウトだった(確か1冊につき400字から1000字)ので、書き手側に文字数の調節を求めるのは、無理な注文ではないかと思う。600字の誤差を許容するレイアウトなんて想像できません。むしろ齋藤編集長の狙いとしては、レイアウト・字数を気にした窮屈な原稿よりも、自分が書きたいことを自由に書いた勢いのあるレビュウがほしかったのではないかと推測するものであるが、本当のところはどうなんだろう。っていうかそもそも現物をまだ見ていないので、なんとも言えないのだけれど。


〔2001/ 8/20〕

ああ、ついに入院当日だよしくしくしく……。
というわけで、しばらく更新をお休みします。多分再開は来月になるでしょう。当然のことながらメールのチェックもできませんのでよろしく。

しかし、入院中は果たして本を読むことができるんだろうか。なんとか手術前に1、2冊は消化したいんだけれど……。


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Copyright (c) by 大熊健朗

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