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発狂するバックナンバー(2001年 5月)

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〔2001/ 5/ 6〕

ようやく「クレヨンしんちゃん」のレビュウをアップできた。遅すぎ。しかも、これはとりあえずのバージョンで本当に書きたいことは別にあったりする。で、それについてはもちょっときっちり書きたいので、別の機会にこのサイトで、ということにさせてください。お願いしますよー。なお、この映画の感想については

を参照するといいのではないかと。
他に目に付いたところだと

あたりでしょうか。


〔2001/ 5/ 8〕

帰宅したら、妙に大きな箱が届いていて大変驚く。どうも、何人かの方々が誕生日プレゼントを贈ってくだすったらしい。私のような輩にそんな過分なものを賜るとはまことにおそれおおいことであるよ。本当にどうも有り難うございました。何か裏があるのでは……いやなんでもないです、感激してます本当です。
ちなみに、プレゼントの内容は『チーズの魅力の全て』という本と、手作りチーズケーキ作成用セット。……なぜ、チーズ。しかも手作り。謎は深まるばかりである。なお、誕生日記念企画として、このサイトの全面改装かレビュウのアップということを事前に考えていたのだが、諸般の事情により(連休中何もしていなかったため)中止になりました。あしからずご了承ください。

あ、そういえば、OVA版「Z.O.E」を観た。単体としては今ひとつ魅力に欠けるものの、テレビアニメ版のファンは必見だろう。幾つかの謎の手がかりが示されているという意味で。


〔2001/ 5/ 9〕

妙に鞄が重いので、中をのぞいてみたらいつのまにか『ザ・ライフルズ』が紛れ込んでいた。なぜヴォルマンがここにいる。そりゃ重くもなるわな。ただ、さすがに今すぐ読みたくなるような本ではないので他に何かないかとごそごと探したら『クリゾン・リバー』(ジャン=クリストフ・グランジェ/創元推理文庫)が出てきたので、こちらを読むことにする。……なんか、主人公のニエマンスって原作だと結構危ない性格をしているようで。あと、さすがに死体の描写に関しては映画のグロテスクなシーンに比べると、ややおとなしめかな。


〔2001/ 5/13〕

白黒学派MYSCON2レポートにて、『象と耳鳴り』読書会の記述と関連リンクがあって、興味深く読ませていただく。いいなー、恩田陸について熱く語れる場に参加できた人は。なんだか、すごくうらやましかったり。でも、ジャンルに対してあんまり忠実ではない作家の小説を題材にして本格か否かを議論するのはどうかと思った。あと、恩田はかなり「物語」を意識している人だと思う。もはや完全にうろ覚えだけど、『象と耳鳴り』って、どれも背後に隠されている物語を探し当てる話ばかりだったはず。っていうか、この人の作品は常に「小説で描かれている物語」と「小説のバックグラウンドとして存在する大きな物語」の二重構造になっているので、その辺を意識して読むと面白いのではないかと。……とか、参加できなかったひがみでえらそーに書いてみました。

ひがみといえば、またもや先を越されてしまった(大号泣)。くそー。


〔2001/ 5/14〕

雁名さん「スターリングラード」評があまりにも面白かったので以下、引用させていただく。

しかし、わたしてきには、敵役のドイツ軍狙撃手ケーニッヒ少佐(エド・ハリス)の方がかっこうよく見えるというのは、明らかにジュード・ロウの使い方を間違ったとしか思えないんですよね。ジュード・ロウが輝くのはやっぱり性格のゆがんだ役どころでしょう。

えー、わたしてきには性格がゆが……いやなんでもないです(汗)。


〔2001/ 5/15〕

レモン・カレー?
ふとなんとなく、『サイト』(倉阪鬼一郎/徳間書店)なんぞを買っていたことを思い出したので、ちょっと読んでみることにした。タイトルからすると、ネットに関係したホラーっぽくて、黒沢清の『回路』と比べてどうなんだろう。ちなみに、主人公が目の手術直後で主治医の名前が松沢ということで、妙にシンクロニシティを感じたことであるよ。


〔2001/ 5/19〕

「ベティ・サイズモア」を観る。いやあ、レニー・ゼルウィガーはキュートでいいのお。ちなみに、彼女はこの作品でゴールデン・グローブ賞の主演女優賞(コメディ・ミュージカル部門)に輝いたのだが、授賞式でどうせ自分が選ばれることはないだろうとタカをくくってトイレにいっているうちに自分の名前が呼ばれてしまったという逸話がある。どうも、彼女はベティ役になるべくしてなったようだ。


〔2001/ 5/21〕

なんとなく買いそびれていた『地を継ぐ者』(ブライアン・ステイブルフォード/嶋田洋一訳/ハヤカワ文庫SF)を手に入れたので、さっそく読んでみる。
――冒頭、この世界ではウイング・グライダーなるものに興じる人たちが描かれ、小説中の世界は例え空から墜落しても命に別状のない肉体を人間が得るほどテクノロジーが発達していることが示される。ま、ようはなんでもありってことですね。で、そんな光景を眺めていた一人の男に、タオル一枚を身にまとった女が近づいてきて、こんなことを言う。

「どうして太陽は地平線に近づくと大きく見えるの?」
(中略)
「知らない」やや遅れて彼はそう答えた。「目の錯覚だろうが、説明しろと言われても無理だな」
「あなたでも知らないことがあるのね!」彼女の笑いに嘲る調子はなく、その驚きように意図的なものは感じられなかった。

思ったんだが、これは一種の試練なんでしょうか? 果たして上記のような描写を乗り越えて一冊の青背を読み通せるか否かの。ちなみに、ここまででようやく4頁。これからどのような試練が待ちかまえているのだろうかと考えると、なんだかどきどきしてきますね。あと453頁。


〔2001/ 5/22〕

あっさりと『地を継ぐ者』を読破するのは諦めて、読みかけだった『スピリット・リング』(ロイス・マクスター・ビジョルド/梶元靖子訳/創元SF文庫)に浮気する。あー、そういえば『ペロー・ザ・キャット全仕事』を読んでいる途中で、なんだかたるくなってこの本を読み出したんだよなー。

それはともかくとして、本書の主人公は、大魔法使いにして名高い金細工師ベネフォルテ……の娘、フィアメッタ。彼女は、親父の目を盗んで魔術のお勉強をし、いつか自分も立派な魔法使いになることを夢見ているのだが、なかなか認めてもらえない……。父親思いで、ちょっとお転婆だけど気だての良い娘ってところだろうか。ただ、性格があまりにも良すぎるので、読んでいてどうも居心地が悪いというか、うさんくさいというか。それからもうひとつ気になっているのが、出てくるキャラクターが位の高い王侯貴族か、賤しさと貧しさを全面にだした庶民の両極端で、両者の差が露骨に大きいこと。そのどちらでもないフィアメッタって、友達いるんだろうか? 彼女と恋におちいる(はずの)男は鉱夫ってあたりがなあ。いや、彼はなかなかの好青年なんですが。


〔2001/ 5/24〕

『スピリット・リング』読了。とても生意気な書き方だとは思うが、小手先で書いた感じのファンタシーという感じ。なんというか、常に1頁先を読みたくなるような本ではあるのだが、読了してみると何も残らない。多分、異世界の描写が(自分にとっては)つまんなかったんだろうな。それから、全登場人物のうち、一番魅力的なのが前半早々に(一応)姿を消すベネフォルテ(ヒロインの父親)であるというのは問題だと思う。


〔2001/ 5/25〕

『ふわふわの泉』(野尻抱介/ファミ通文庫)をようやく読み出す。女子高生がひょんなことから手に入れた新素材が世界を変えていく話……らしい。が、そのわりには主人公が会社を興し、財をなしてゆく様や周囲の反応があまりにもおざなり――というか作者がそうした類のリアリティについてはなるべく手を抜こうとしているのがわかっておかしい。問題は、それを補ってあまりある魅力的なフィクションを出してくれるかどうかなんだけど。うーん。(小声で)あと、こういうのは笹本祐一が書いた方が面白いのではないかという気がしなくもない……いや、冒頭部分をちょろっと読んでふと思っただけですええ。


〔2001/ 5/27〕

本を読む暇がほとんどない今日この頃なのだが、うっかり『けだもの』(ジョン・スキップ&クレイグ・スペクター/加藤洋子訳/文春文庫)を読み始めてしまう。冒頭で語られるボロクズのような人生を送っている主人公の境遇、そして突如として繰り広げられる怒濤の暴力とセックスの描写がいかにもスプラッタ・パンク。実は人狼ホラーらしいのだが、洋モノは過激ですな。そういえば、『ライヴ・ガールズ』ってもう出てるんですか?


〔2001/ 5/28〕

最近、小説のつまみ食いばかりしているのではないかとか思いつつ、SFマガジン7月号のキース・ロバーツ特集を読み始める。で、とりあえず、前半の2篇(「サー・ジョンのお守り」「東向きの窓」)は読了した。2作品とも、表のエピソードがバックグラウンドに大きな物語があることを示唆して終わるという、私が最も好きなタイプの話なので、大変満足。ただちょっと示唆の仕方がさりげなさすぎるような気もするが、これは単に私が文章を斜め読みしていたせいなのかもしれない。いや、キース・ロバーツのつまみ食いというのはあまりよろしいことではないんですけどね。っつーか、たかだか4篇くらい一気に読めよ、と自分でも思うが、まあ楽しみはなるべく後に残しておきたいということで。なお、SFセミナーレポートは、未参加につきノーコメント。


〔2001/ 5/29〕

鈴木力さんによるセミナーレポート@SFマガジンに続き、茅原友貴さんが、SFオンラインに登場。素晴らしい。ここでは何らかの感想を書くべきなのだろうが、未参加につき以下略。ごめーん。次はホラー映画レビュウというのはどうでしょうか(←お約束)。しかし、心配なのは同じくSFオンライン上でセミナーレポートを執筆し、「SFマガジンを読もう」「鍵 [第一巻 星 新一]」あたりで力つきたんじゃないかという気がする林哲矢さんの体力である。大丈夫だろうか。

なお、映画レビューでは、ようやく「クレヨンしんちゃん」が登場。やっぱり、前号に載せなかったことについては色々な人に言われたようだ(ニヤリ)。ただ、どうでもいいことなんだけど「おとな帝国の逆襲」じゃなくて「オトナ帝国の逆襲」だ。


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