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発狂するバックナンバー(2000年12月)

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〔2000/12/ 2〕

行こうか行くまいか悩んだ末、生竹内力、アーンド生哀川翔目当てに、「DEAD OR ALIVE2 逃亡者」の初日舞台挨拶を見にでかける。東京ファンタにおける「漂流街」のチケットがあっという間に売れ切れたことから想像するに、きっと混雑するだろうと踏んではいたのだが、予想を遙かに超える人数がテアトル新宿前に集結していたのだった。私は6時40分頃に着いたのだが、すでに立ち見の整理券を配布中。ああああ、あと1時間、いやせめて30分早ければなんとか座れたのにーーー、とひたすら後悔するのであった。
で、肝心の舞台挨拶だが、実質的に哀川翔がうまく仕切る形になっていたのが面白かった。全然使い物にならない進行にツッコミを入れたり、ギャグを飛ばしていたり。いや、これほどお茶目な人だとは思いませんでした。対して、竹内力は酔っぱらっていたのか、ロクなことを言わない(笑)。「今回の映画の見所は?」「えー、今回の水戸黄門は……」とか。ちなみに、三池崇史はパート3を作りますみたいなことを言ったくらいで、あとはあんまり発言しなかったような。なんてことをやっているうちに、あっというまに時間がすぎていき、舞台挨拶は終了したのであった。そして、本編が始まるわけだが……例によって感想はまた後ほどということで。いや、通路に座って観ていたためか、なんか腰が痛くて。しかし今回は哀川翔につきるような気が。


〔2000/12/ 4〕

ネタがないので、特に名を秘す某OG(後輩)に所用で電話をかけたときに交わされた会話の一部を以下記しておくことにする。ちなみに、ややフィクションが入っているかもしれません。

「いやー、林さんの雑記読みましたよ。大笑いしました」
「そうっすか。あれはちょっとなあ……ああゆう文脈で『心が広く親切な実に良い人間』と書かれるとまるで正反対の人間と思われそうで、ちょっと不本意なんだけど」
「えー、べつにいいじゃないですか(事実だし)。私としては、自分を『お嬢さんたち』と書いていただいたので、それだけで許せましたね」
「(笑)」
「いや、きっと林さんの意識としては『お嬢さん』の範疇は本来田中ちゃんまでなんですよ、で、私に関しては後半の『たち』に含まれているとは思うんですが、それでも許す」
「わはははははははは(爆笑)」

……で、本当のところ林さんとしてはどこまでが「お嬢さん」なんでしょうか。


〔2000/12/ 6〕

『天界を翔ける夢』(デニス・ダンヴァース/川副智子訳/ハヤカワ文庫SF)を読了する。ハヤカワ文庫SF待望の、続編でなく、上下二分冊でもない長編だったのだが……これはなあ……。

舞台は、大部分の人類が〈ビン〉と呼ばれるヴァーチャル空間移住するようになった未来。現実世界に残ることを選択した主人公ネモは、自分の誕生日に、両親に会うため〈ビン〉に訪れる。そこで彼はジャスティンという名の女性と出会うことになる。二人はたちまち恋に落ちるのだが……。

とまあ、こんな感じでとても甘ったるいラブ・ストーリーなのだった。で、この本はだいたい560ページくらいの厚さなのだが、そのうち前半の240ページくらいまで延々とネモとジャスティンの出会いと、そのあと二人がどれだけラブラブであるかを描写するために費やされている。ちなみに、読んでいてかなり萎えました。まあ、後半からようやく物語が動き出すのだが、ま、この手の話は愛し合っている二人の間に障害がたちはだかり、あやうく別れそうになるんだけれど、最後にはよりを戻してハッピーエンドと相場が決まっている。読んでいてなんとなくキャサリン・アスロの一連のシリーズ(〈スコーリア戦史〉)を思い出したのだが、舞台を星界からヴァーチャル空間へと移し、なおかつハードSF的要素を排除し、その変わりに大量の砂糖を全編にまぶしたのが本書だと考えてほしい。……それって、ほとんどSFじゃないじゃん、という気がするのだが(例えばヴァーチャル空間といったって、サイバーパンクっぽさは微塵もなくて、要は主人公とヒロインとの間に溝を作るために設定という感じ)。まあ、この手の物語があるのは別にいいんだけれど、ハヤカワ文庫SFを買うような人が喜ぶような話なんだろうか。いや実は楽しめる要素もあるにはあって……と書くとネタバレになってしまうので略。しかし、こんなもん読むくらいならイーガンの短編集を待った方がいいと思う。


〔2000/12/ 7〕

「悪いことしましョ!」をようやく観た。ブレンダン・フレイザーとエリザベス・ハーレイ様を眺めているだけでも楽しくなる良質なコメディ。コスプレが好きな人は必見(だが、劇場での上映は既に終了)。なお、1967年に同名のタイトルで公開された映画(未見)のリメイクらしいが、そんなことを気にしなくても楽しめます。一応、別枠でレビュウしたいと思っているので、例によって粗筋や感想はとりあえず略。
そういえば、SFオンラインでもレビュウされているのだが、これはちょっと評価が厳しすぎるのではと思った。ただし、

リメイクにあたって悪魔を美女にするのは名案だったけれど、おかげで、それに比して主人公の意中の彼女は、どう見ても冴えない平凡なふつうの人にしか見えないのだ(あたりまえですが)。言っちゃあなんだが、この状況では百人が百人とも行動をともにしているエリザベス・ハーレイ様のほうに鞍替えするでしょう。

というのは確かにその通り。とにかくヒロインが地味すぎ。はっきりいって、顔の見分けがつきません。ただ、これって自分(だけ)が目立ちたいエリザベス・ハーレイ様の御意向ではないか説を唱えたいんですが、どうでしょう。それはともかく、コスプレはいいっすよコスプレは。


〔2000/12/ 9〕

ちはらさん左腕を骨折したことを当人からの電話で知る。その際、どういう経由で骨折することになったかも聞いたような気がするが、ここで書いていいか不明なのでヒミツということにしておく(単に覚えていないだけ、というのもヒミツ)。しかし、骨折したのが左というのがポイントで、これは「いい加減遊んでなかりいないで卒論執筆に専念しなさい」という神のお告げ(笑)ではなかろうか。きっと、猛省したちはらさんは、今頃必死に原稿用紙に向かっているに違いない。がんばれまけるなちはらさん。


〔2000/12/10〕

「悪いことしましョ!」をようやく観た。ブレンダン・フレイザーとエリザベス・ハーレイ様を眺めているだけでも楽しくなる良質なコメディ。コスプレが好きな人は必見(だが、劇場での上映は既に終了)。なお、1967年に同名のタイトルで公開された映画(未見)のリメイクらしいが、そんなことを気にしなくても楽しめます。一応、別枠でレビュウしたいと思っているので、例によって粗筋や感想はとりあえず略。
そういえば、SFオンラインでもレビュウされているのだが、これはちょっと評価が厳しすぎるのではと思った。ただし、

リメイクにあたって悪魔を美女にするのは名案だったけれど、おかげで、それに比して主人公の意中の彼女は、どう見ても冴えない平凡なふつうの人にしか見えないのだ(あたりまえですが)。言っちゃあなんだが、この状況では百人が百人とも行動をともにしているエリザベス・ハーレイ様のほうに鞍替えするでしょう。

というのは確かにその通り。とにかくヒロインが地味すぎ。はっきりいって、顔の見分けがつきません。ただ、これって自分(だけ)が目立ちたいエリザベス・ハーレイ様の御意向ではないか説を唱えたいんですが、どうでしょう。それはともかく、コスプレはいいっすよコスプレは。


〔2000/12/18〕

しかし、最近それほど忙しいわけではないのだけれど、なかなか更新する気力と体力とネタがないのはなぜなんだろうか。うーむ。
そもそも、土曜日に林さんより一冊本をプレゼントしていただくことになっていのだけれど、タイミングを間違えたのか結局そのまま持ち返ってしまわれた、という出来事がショックだったのかもしれない。くそう。そんなテンションの低い状態で『肩胛骨は翼のなごり』(デイヴィッド・アーモンド/東京創元社)を読んでいるのだがこれがまたべたべたな話でちょっと。
こうなったら、最後の希望は「ガメラDVD-BOX」しかないのかっ。


〔2000/12/19〕

恩田陸の新作『ライオンハート』が出たという投稿が恩田MLにあったので早速書店へ探しに出かけ……ようと思ったんだけど仕事がたてこんでしまって、気が付くと近くの主要な書店は閉まっている時刻。がああああああん。こりゃ本を手に入れるのは明日だな、と思っていたら後輩から電話が。なんでも神保町の書店についての印象を教えろとのことだが、ここ最近は全然行ってないので、さっぱりわかりませんです。その折りに後輩曰く「そういえば今日、神田の三省堂で『ライオンハート』が並んでいたんですが……」 なにいいいいいいいい(当然三省堂は既に閉まっている時刻) 「でも、お金なかったんで結局買わなかったんですが」 なんて勿体ないことをー。後輩なんだろう、買って私によこせよおおおおっ。とか携帯に向かって悶えていたところ、今度は先輩から一件留守電が入っていることを発見する。曰く「あー、『ライオンハート』ってどこから出てんの?」……新潮社です。で、先輩に電話をかけたところ「あ、出版社わかったよ。さっき本を手に入れたのでぐわああああああああああ。「……え、なに、まだ買ってないの? だっせー。俺、今日中に読んでネタバレの感想送ってやるから」 だああっ、それだけは勘弁してください。そもそもラブ・ストーリーって嫌いじゃないんですか? 「いやあ、たまに読むのもいいかなあ」 しくしくしく……
しかし、なんでよりにもよって恩田関連で先輩後輩両方からいじめられなければならないのであろうか。私が一体何をしたというのか。世の中は不条理に満ちている。これでさらにどこぞの邪悪な人から「風の噂で大熊君がまだ『ライオンハート』を買っていないと聞きました。しかしながら、そもそも恩田ファンを自称している人が未購入のわけがなく、こういう悪質なデマを流す人は一体誰だろうといささか憤慨しています。こうしたデマを一掃するためにも是非『ライオンハート』を購入し読了したという報告をWeb上でしていただけないでしょうか、今日中に」といったようなメールが来たら柏まで出かけて首をへし折ってやろうかと思ったのだが、さすがにそれはなかったようだ。


〔2000/12/20〕

今日こそは『ライオンハート』を買ってやるんだ、との固い決意を胸に秘め、比較的大きな書店へと向かう。果たして決意云々で本が買えるのかどうかは謎ですが。っていうか、「このミス」関連で『象と耳鳴り』や『月の裏側』はあちこちに置いてあるのだが、肝心の『ライオンハート』らしき本はどこにも見あたらない。うそー。も、もしかして売り切れちゃったの? しかしそこまで恩田陸って人気あったっけ? そもそも入荷したんだろうか……。もしかして本日の分の近況も「また『ライオンハート』が買えませんでした」ネタにしなければならんのか……と暗い気持ちになりながら、ふと何の気なしにとある棚を観たところ、真っ黒い背表紙の本が一冊目に止まった。そこには白っぽいピンクの文字で「ライオンハート」と書かれてある。おお、こ、これこそ私が求めていた本ではないかっ。というわけで、無事恩田陸の最新刊をゲットできましたとさ。さっさと読むことにしようっと。


〔2000/12/21〕

無事『ライオンハート』を読了する。やっぱり入手に手間取った本はかえって一瞬で読んじゃいますね。逆に、あっけなく手に入れるとかえって読む気がしなくって、堆く積まれた未読の山に直行したり。最近の国内作品はほとんどこれです。恩田関連だと『上と外2』あたりがそうだったような。
なんてことはどうでもよくって、肝心の『ライオンハート』についてだが、様々な時空を舞台にした連作短編集ということで、なんとなく『光の帝国』に近い感じがした。しかも、今回はこてこてのラブ・ストーリーなので、さらに甘い物語になっている。そういうのが好きな人は必読。なかでも2章(「春」)は破壊力抜群です。


〔2000/12/22〕

ワーナー・マイカル・シネマズみなとみらいにて「エクソシスト ディレクターズカット版」を観る。DVDもついでに買っちまおうかなーどうしようかなー。それはともかく、「ピッチブラック」もここで観たんだけれど、やっぱりシネコンは設備がいいっすね。特に前の人の頭が気にならない座席とか。こういう映画館に慣れてしまうと既存の直営館には全然行く気がしなくなるような。


〔2000/12/23〕

ふと思い立って自宅のTP240(Win2k)にCygwin 1.1を入れる。おお、なんかインストーラが以前と全然違うぞ。しかもinetdとかもデフォルトで入っているし、サービスとして登録もできるようになっている。ちょといじれば簡単にtelnetでログインできるようになってるし(SSHもあった)。しかしインストールしたのはいいとして、それで一体何をするというのだろうか。Windows上でgcc使ってコンパイルしてもなあ。


〔2000/12/25〕

SFマガジン2001年2月号を買う。2001年もあっという間に2月だよ! それはともかく、執筆者紹介欄での、神林長平の「冒頭から『これは虚構だ、文句あるか』と宣言している作りは爽快で、それ故リアルだ」というコメントはいかにもこの作家ならではという感じで、読んでいてニヤニヤ笑ってしまった。こういう言い回しを読むたびに、やっぱり神林はいいなあと思いますね。ついに連載が始まった火星三部作完結編である『膚の下』もひじょーに楽しみ。
っていうか、なんで「21世紀SFのキイパースン」に三池崇史が入っていないのだろうか。


〔2000/12/31〕

色々やり残していたことが判明し、大晦日になっていきなり多忙になる。くそおお、予定が全部狂った。最後にひとつレビュウを更新するはずだったのにいいいいっ。
……っていうことで、はなはだ簡単ではありますが以上を持ちまして20世紀最後の更新とさせていただきます。よいお年を。私はこれから「2001年宇宙の旅」を観て世紀を越すことにいたします。


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