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発狂するバックナンバー(2000年7月後半)

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〔2000/ 7/16〕

今日は皆既月食ということで、久しぶりに夜空を見上げしばらく天をじっくり眺めることができた。いやあ、なんとなく風流ですね。というわけで一句(だから、句じゃないってば)。

夏は夜
月のころはさらなり
闇もなほ ほたるの多く飛びちがひたる
また ただ一つ二つなど ほのかにうちひかりて行くもをかし
雨など降るもをかし

……今回はまじめに現代語訳しようかと思いましたが、まあこれくらいは説明不要でしょうね。しかし月食って基本的に不吉なものだったはずで、いとをかしってわけにはいかないだろうなあ。でも、月が欠ける寸前、まるで三日月のように光輝いているところと、暗くなっている箇所がぼんやりと赤く光っているところが同時に見えた時は幻想的ですごく綺麗だった。ただ、皆既月食は以前小学生の時くらいに見た記憶があるのだけれど、当時の月はもっと大きかった気がするんだけど……。きっと当時の強烈な印象がが大きな月食の記憶として残っているんだろう。ってことで、月食も結構イケてますですよ。>清少納言


〔2000/ 7/18〕

IE5.5が出たので、インストールしてみる。CSS関係が強化されたらしいという話を聞いたので、自分のサイト上にある各コンテンツをチェックしてみたのだが……ああっ、最近のレビューページの表示がぐちゃぐちゃになってる。なんか文字が左に寄って画面からはみ出ちゃってる箇所があるよー。これのどこが強化や。いや、CSSの書き方が悪いんだろう。早急に修正しなければ。
というわけで、スタイルシートを使っているところはそれに対応しているあらゆるブラウザでチェックすべきだなあ、ということを実感したのだった。でも、手元ではIE4で動くマシンがないんだよなあ。すごく不安。


〔2000/ 7/19〕

ってことで、どこが悪いのか色々調査した結果、どうもborder(枠線)を使うときに起こる現象であるらしいということがわかってきた。具体的には、上下の枠線幅を0にして、右側より左側の枠線幅が大きい場合、ボーダー枠より下の文章が左にズレてしまうらしい。多分、左側の枠線幅マイナス右側の枠線幅分だけ文字が左にずれるのではなかろうか。
しかし、これってあきらかにIE5.5の問題だよなあ。なんか、CSSの実装って強化されたというより、むしろ低下した感じがする。ほかにもまだ何かありそうな気がして怖い(事実、marginやpaddingがなんかヘン*)。また、読み込み中でもウインドウ内ではカーソルの形状が砂時計にならないといった不可解な動作もしているし、現時点ではIE5.5を入れるのはあまりお勧めできないです。でも、もしかしてひょっとすると、Windows Meではデフォルトで入っていたりするんでしょうか?

*:ただ、これに関してはIE5.5の仕様の方が正しいような気がしてきた。ちなみに、具体的にどういう現象かというと、この日記欄の上下に余白ができてしまうのだ。これは<P>と</P>が有する余白の幅がそのまま反映されたもので、これはこれで正しいのではないかと。mozilla 5も同じみたいだし。


〔2000/ 7/20〕

絶望的なまでに晴れ渡っている空をうらめしげに眺めながら、渋谷に向かう。なんでこんなにクソ暑いさなかに出かけたのかというと、今日は林さんやちはらさんや後輩K×2と会うことになっていたのだった。
で、今回の目的は3つある。

  1. 「ブリスター!」を観ること。
  2. 「ジュブナイル」がいかに素晴らしい映画であるかを説くこと。
  3. 私はそれほど「発狂する唇」にハマっているわけではないということを説明すること。

まあ、おそらく上の目標はみな達成されたはずなので、実に満足である。さっさとみんな「ジュブナイル」観るやうに。そういえば、スクリーンで「サウスパーク 無修正映画版」の予告編を観ることができたのも収穫であった。

あ、そうそう、〈八月の鯨〉はここでも取り上げられてました(10/30)。


〔2000/ 7/21〕

今日で終わりらしいので、「ドグマ」を観ることにする。お、面白すぎる……。映画冒頭の注意書きから、アラニス・モリセット(アレを演じた人)まで、とても楽しいひとときを過ごすことができました。アーメン。あとは、同性愛者と身体障害者ネタが入っていれば完璧だったのに(一応、あることはあるのか?)。
ただ、幾つかの映画関連サイトや雑誌の影響で、マット・デイモンを見るたんびにジミー大西の顔が浮かんでしまい、ちょっと困った。あと、サルマ・ハエックに眼鏡をかけた踊り子を演じさせたケヴィン・スミスって……。もちっと詳しいレビュー書こうかなあ。どうしようかなあ。


〔2000/ 7/22〕

プラスチックはそもそも食べられない。教義(ドグマ)については言わずもがな。しかし、リンゴ酒(cider)ならどうだろう? これならもちろん飲めるし、結構甘そうだ。よしよし。
そんなわけで(?)、「サイダーハウス・ルール」を観る。おおおおおおお、シャーリズ・セロン(プログラム中では、シャーリーズ・セロン)! ……は、まあ置くとして、なんといってもマイケル・ケイン!! よかったですー。しかし、「ドグマ」に引き続き中絶の話が入っているのが時代を感じさせますね。いや、原作の刊行は1985年ですが。


〔2000/ 7/23〕

わけあって『サンダークラップス!』(羽沢向一/マイクロデザイン出版局)を探しているのだが、どうしたことか一向に見つからない。う、ううううう、なんでだどこにあるんだー。「いやあ、下品なのでうちの日記の芸風と合わなくって」と、ある人が言っていたネタをかすめとってやろうと思っているのにー。なんで無いかなー。青心社文庫やナポレオンノヴェルズは結構揃っているというのに。謎である。


〔2000/ 7/24〕

どこへ行っても『サンダー・クラップス!』が見つからないことに業を煮やし、結局bk1に注文することにする。なんか、二週間ほど待たないと届かないらしい。ううううう、どこまでじらせばすむんだよー。お前は恩田か? (←なんか違う)
で、なんとなく一冊だけというのももったいないので、他にも色々注文してしまう。ああ、こうしてまんまと術中にハマっていくわけね。


〔2000/ 7/25〕

数日前、「ジュブナイル」を観た直後、私はしみじみ思ったものだ。「やはり、これからはSFの時代だ。SFに生きていこう」と。そんな決意も新たに、さて帰りの電車で何を読もうかと、鞄をがさごそ探して出てきた本は……「裁くのは誰か?」(ビル・プロンジーニ、バリー・N・マルツバーグ/高木直二訳/創元推理文庫)……って、全然SFじゃないじゃあああん! よりにもよってなんでこんな時にミステリなんかを選んじゃったんだろう。ばかばかばか。……なんていう、いわくつきの本をようやく今日になって読了することができた。ふう。
でも、なかなか面白かったですよ。ミステリファンで、かつ未読の方は是非どうぞ。でもなあ、内容について少しでも書くと、それが即ネタバレになってしまいそうな小説なので、感想を詳しく書くのはちょっと難しいなあ。うーん、こういう時は気に入ったキャラクターの名前を連呼してお茶を濁せばなんとかなるのかな? 「クレアさあああああああん!」でもちょっとお年を召しすぎていらっしゃるかも。
で、まあこれだけだと終わるのもなんなので、実は映画だけじゃなくて読書もしているんだということを示すために、最近読んだ本と簡単な感想を以下に記しておきたい。

『スペクター』(スティーブン・ローズ/古沢嘉通訳/創元推理文庫)
『裁くのは誰か?』と同じく「私が選ぶこの一作」で復刊した作品。瀬名秀明推薦です。で、一読すればわかるとおり、実にカッコいい小説である。タイトルや「バイカー団」という名称はもちろん、主人公が出会う恐怖の描写もまたいい。ストーリーは……えー、「まさかこうはならないだろう」と読みながら否定した予想がまんま当たってしまうという、ある意味大変意外性に富んだものでありました。「ダイアアアアアアアアアアアン!」

「巡洋戦艦〈ナイキ〉出撃!」(デイヴィッド・ウェーバー/矢口悟訳/ハヤカワ文庫SF)
オナー・ハリントン第三弾。なんか、巻を重ねるごとにつまらなくなってきているような気がする……。前作は、物語はボロボロであるものの、戦闘描写は文句なしの迫力を誇っていたが、今回はそれすら平凡でつまらないんだよなあ。あとは、物語中で戦死するキャラクターを予想するしか楽しみがないです。「ミシェルちゃあああああああああん!」

「EDGE2 三月の誘拐者」(とみなが貴和/講談社X文庫
犯罪心理捜査官・大滝錬磨の活躍を描くシリーズ第二弾。面白いんだけど、うーん……これは今回の作品のテーマ故だと思うんだけど、いまいち作者の煩悩が感じられなかったような気も。でも、逆に言えば、うまくまとまっているということなのかもしれない。それはともかく「宗一郎おおおおおおおおおおお!」(←おい)

それから他に読んだ本は……え? これだけ? たった三冊? ……い、いや、単に忘れているだけっすよ。他にも色々読了した本があるに違いない。ええきっとありますとも。と、いうわけで思い出したらまた何か書くということで。でわ。


〔2000/ 7/31〕

ううう、どうも最近忙しかったせいか、テンションが上がらない。もう、なんかこのページをほんのちょびっと変えるだけでも億劫だったりするし、Webはおろか現実の世界でも外へ出るには相当の決意を必要としたりするし。せっかく、『麦の海に沈む果実』を読了したというのに(面白かった!)、これじゃあ恩田ページの更新をするにはいつになることやら。とほほほほ。
しかしまあ、仕事も今日で一段落して、今週はようやくヒマになるらしい。でも、今月後半は大変忙しくなるそうで、さっさと今のうちに夏休みをとるよう職場の人に強く勧められてしまった。しかしそんな急に休めと言われても、予定なんてなんにも決まっていないよー。そこで、急遽日本SF大会(Zero-CON)参加を検討中。確か当日の参加申し込みも可能だったはずですよね。横浜まででかける体力と気力があればなんとか行ってみるかー。

しかし、あたしゃそんなにSFを読んでいないからなー。っていうか、最近このサイトでは「もう、タイトルを“Cinema Meter”に変えたら?」とまで言われてしまったくらい、映画のネタばかり書いて、ロクに本について触れていないしなあ。……という反省を胸に『ピニェルの振り子』(野尻抱介/ソノラマ文庫)を読んでみる。……おおおお、めちゃめちゃ面白いじゃないっすか。まさにSF、これぞSF。まあ、このページを見ている人はどうせ読むであろう/読まなくてはならない本なので、多くは語らないが、〈銀河博物誌〉という魅力的なシリーズ名に恥じない、素晴らしいSFであると思う。なかでも、宇宙船に関する描写が(特に軌道計算をするところなど)ものすごく好きですね。


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