Book of Days 9月

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9月30日  完成はいったいいつになるのやら

 そろそろ、定期的に日記をアップできるようになってきたので(本来はもっと色々なコンテンツを更新したいんですけどね。特にリンク集とか)次は「SF-OB LINE」(略してSOL)にとりかかろうと考えて、いるんだけ、ど……。あああああ、なんか企画のひとつとして、以前9月末に第二回(実質的には第四回)チャット読書会を行うとか言っていたような気がするけど、なーんにも用意していないよう……うううう。下手すると一ヶ月くらい先に延びちゃうかなあ。ちゃんとレジュメをhtmlで作りたいんだけど、そんな時間(と、根気)があるかなあ……とかなんとかで、前途多難。
 そもそも、「ASOV」編集長だった頃を知っている人はわかると思うんだけど、私って原稿を請求するのがことのほか苦手だったのだ。もー、会員の方々のきちょーな時間を奪うのが申し訳なくって、レビュー等の執筆を頼み込むのをどうしても躊躇してしまうことがしばしばあった。やっぱりねえ、いくら会誌の発行が大事だといってもさすがに恫喝まがいのことまでしたくないですから。ましてや、さらに時間がない社会人に対して無理矢理原稿を書いてくれと頼むのは実につらい。ああ、こんな人のいい私の編集で、果たして「SOL」Vol.3は完成するのであろうか? とか心配になっていたら、優しい先輩の方々からの原稿や4コマ漫画が届いたりしたのであった。あああああ、みんないい人ばかりだああああああ(号泣)。
 よし、ちゃんと原稿を送っていただいた先輩のご好意に報いるためにも、がんばらないといけませんね。勇気を出して、他の人にも原稿の依頼をしてみようっと。

 ところで、突然ですが「SF-OB LINE」執筆者の弱みを至急募集いたします。あの人が持っている意外な秘密。これさえ知っていれば、相手を自分の思うがままにできるような貴重な情報。そんな(私にとって)都合のいい弱みを知っている方がいらっしゃましたら。是非その内容をメールで送ってください。謝礼は「SOL」Vol.3更新をもってかえさせていただきます。


9月28日  不思議の森の少女たち

 『シンプル・プラン』がなかなか面白かったので、他に何か面白いホラーはないですか? と某先輩にお伺いをたてたら、『暗い森の少女』(ハヤカワ文庫NV/ジョン・ソール)を勧められた。
 物語は、悪夢の『不思議の国のアリス』で幕を開ける。一人の少女が白いウサギに連れられて森の中へと入って行く。が、そこで出会ったのは正気を失った彼女の父だった……。
 途中までは「また、少女がレイプされる話かよ。げー」と思ったり、出てくる大人がことごとくアホなので結構いらいらしたのだが(逆に子供たちの描写は素晴らしい。色んな意味で)、しかしこれはモダン・ホラーじゃなくて、いわば「残酷な童話」なのだろう。様々な童話のエッセンスを物語の中に巧みに取り入れつつ、その文脈をうまく現代のホラーとしてずらしているのだ。由緒ある家の当主であり、一応の主人公でもあるジャック・コンジャーが、家に伝わる伝説を「今となっては何の効力もない」とかいいつつ、その伝説にきっちりとからめ取られているあたりなどがこの物語のキモなんだろうな。多分。それから、もうちょっと伝奇色が強くて、ミステリっぽい話だったら京極夏彦だなあとか思った。

 しかし、『不思議の国のアリス』ってホント色んなところで引用されますね。個人的にはちょっと前に観たばかりの「マトリックス」とダブってしまってなんとなく可笑しかった。ネオが白ウサギについていったら、そこで出会ったのがトリニティじゃなくて、モーフィアスだったりして、そんでもって…………とかあ、そういえば、「となりのトトロ」も『不思議の国のアリス』が入っていますね。メイがちっさなトトロを追いかけていったら穴に転落。起きてみたらそこには大きなトトロがいて……きゃー(やめんか)。


9月26日  「シンプル」イズ・ベスト

 映画公開にあわせて、「シンプル・プラン」を読んでみる。三人の男がふとしたことで、440万ドルもの大金をみつけてしまう。三人はある「シンプルな」計画を立て、金を自分たちのものとしようとするのだが……。いやあ、むちゃくちゃ面白いですー。実は好みなんですよ、こういうの。特に、ラストの余韻がたまらなく好きですね。
 ということで、いてもたってもいられなくて、翌日映画版を観にいくことにした。聞くところによると、サム・ライミのくせにまっとうな映画になっているそうな。でも、私はサム・ライミなんて全然知りませんから、問題ないですね(なんか、ちがう)。で、そんな無知なワタシが抱いた映画の方の感想なのだが、やっぱりあのストーリーを2時間に詰め込むのはちょっときつかったな、というところか。印象的なエピソードが抜け落ちていたり、全体的に駆け足だったりして、なにか物足りない。ただ、これは原作を読了した直後に観たということで、どうしても厳しい見方になってしまうのかもしれないので、そこは割り引いてほしい。よかったところとしては、なんといってもあの美しい映像! 原作の風景描写もとてもいいのだが、これに関しては映画も負けてはいない。特に、雪の白さとカラスの黒のコントラストが実に秀逸だった。
 ちなみに、原作と映画の最大の違いは何かというと、前者は主人公ハンクと妻(サラ)の物語だったのに対して後者はむしろ、主人公とその兄(ジェイコブ)の物語になっている。私は、サラもジェイコブも、どちらも主人公の分身だと思うのだが、しかし両者の役割はかなり違っている。この差に注目することで、なんとなく「シンプル・プラン」そのものがわかってくるんじゃないかなーとか思っているのだった。なかなか複雑なんですな。

 ところで、少人数で金をネコババする場合はとても悲惨なことになるわけだが、これが多人数になると、結構楽しそう(?)だったりする。どうやら「ウエイクアップ・ネッド」によるとそういうことらしい。こちらも是非観に行きたいものである。


9月25日  「マトリックス」あれこれ

 今、話題の映画といえば、なんと言っても「マトリックス」。いやあ、すごい人気ですねえ。なんか、人ごとのように書いてますが、私も結構ハマったクチだったりする(最近――この文章を書いている10月2日現在――では、結構冷静になってますが。観た当初はかなり興奮していたのだった)。ただ、巷の映画雑誌とかをみると、キアヌ・リーブスの特集ばかりで、なんでキャリー=アン・モスをもっととりあげないんだろうとか不思議(じゃなくて、不満)に思ったりするのが、それはともかく。この映画についての詳しいネタバレの感想は「SF-OB LINE」に書くことにして、ここではいくつか思ったことを書きだしてみたい。……しかし感想とはいっても思いつくのは、この映画が日本のアニメーション特に、「攻殻機動隊」に多大なる影響を受けているということ、そしてそれを監督やSFXを担当したスタッフがおおっぴらに言っているのが興味深いこと。また、ストーリーは一見難解なように思えるが、実はとても単純な話であり、とどのつまりはトリニティ(キャリー=アン・モス)が全てであること、等々。多分、このページを見ている奇特な方々は言われんでもわかっていることだらけであるだろう。他に何かネタはあるんだろうか? うーん……。強いて書くとすれば、前半と後半のトーンの違いだろうか。最初の頃はとてもくらーい雰囲気(主に夜で、かつ雨が降っている)だったのが、後になればなるほど明るい感じに変わっていく。これは多分主人公の成長する過程とダブらせているんだろうが、お話もどんどん明るくおバカになってゆくわけで、つまりはどんどんネオ君はアチラの世界に旅立たれてしまうのだった。
 で、私としては、やっぱり最初のあの暗いトーンのまま全編通してほしかったなあと思う。やっぱり冒頭のトリニティのアクションシーンは、あの闇があるから引き立つわけだし。そもそも「マトリックス」のトレードマークとも言える漆黒のキャットスーツやコート自体闇との相性がいいわけで(後半はどこか浮いているような気がする)。しかし、ああゆうノーテンキな話になったのは絶対プロデューサーの差し金だよきっと。話を難解にすると観客がついていけないから、とかなんとかいって脚本を書き直したに違いない。「バウンド」の時はもう少し頭いい話だったはずよ(……いや、もう完全に内容を忘れてますが)! まあ、続編ではきっとウォシャウスキー兄弟の趣味が全面に押し出された大傑作になるに違いない。と、期待しておくことにしよう。でも、そのとき彼らはエヴァにはまってたりして。それはイヤだなあ。ネオの独白が後半えんえんと続くのかー。
 あ、そういえば、この映画の前半は、場内が明るい映画館だとちょっと観づらいのだ。そんなわけで、田中@東洋大SF研管理人(後輩と交代すると言ってはや数ヶ月)に立川シネマシティで観るように勧めたのだが(あそこは上映中は真っ暗になる)、それについての感想は聞きそびれていたのだった。どうだったんだろう?


9月24日  ようやく日記再々開……か?

 なんか、またもや(かなりの)間があいてしまったが、久しぶりの日記更新だ。いやあ、一週間や二週間程度更新していないと、「まずいなあ、なんか書かなきゃなあ」とか思うものだが、一ヶ月の大台を越えると、罪の意識は欠片もなくなってしまったりする。「ま、もはや誰も、このページをチェックすることはないだろうし」とか開き直ったりして。現に、この日記を読む人も、(もともと少ないんだけど)ほとんどいないだろうなあとか、思っていたりするのだが。それでも、なおかつ今回更新しようと考えたのは、まあ色々理由があってるんだけど、ひとつにはやっぱりHTMLとかスタイル・シートをいじるのは楽しいということがある。今もWZ EDITOR 4.0とHTML作成用マクロのhtmlcmdを使っているのだが、これが実に快適で、面白い。そもそも、HTMLの作成ソフトというのは色々あるのだが、スタイル・シートの編集が抜群に優れている。適当にパラメータをいじるだけで、自動的にスタイルを生成してくれるというのも素晴らしいのだが、同時にIE4とネスケ4どちらでも同じような見栄えになるような書式にあらかじめしてくれるところも実によい。とにかく、色々いじってみる楽しみに満ち満ちているのだ。先にレビューを一つ書いたのだが、そのときも文書よりもデザインをあれこれ決めている時が一番楽しかったのだった。しかし、デザインを決めるのが楽しいとか言っていながら、出来上がったページのセンスはお世辞にもいいとは言えないんだよなあ。なんですかあのトップページは(自分で言うなよ)。  まあ、そんなわけで、今回はデザインで色々遊んでみたいと考えている。思いっきりバカな感じにしたいな。できるかなー。

 ……と、こういうことを書いているとキリがないので、今日はこの辺で。


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