Book of Days 4月後半

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4月30日  次はウイノナ・ライダー主人公希望

 何事もそうだと思うのだが、例えば映画を観て面白いかと思うかつまらんと思うかは、内容の善し悪しはもちろん、観客の個人的事情にも大きく左右されるものだ(だから、一つの作品について偉そうに面白いとかつまんないとか言える)。

 ということをふまえて、前作「エイリアン3」を観るうちに死ぬほど眠くなってきて、中盤の一部は本当に寝てしまったという体験をした直後に「エイリアン4」を観るというのは、観客として最良の選択をしたと言えると思う。……しかも、1作目と2作目の内容はほとんど忘れていたりするというのもポイント高いのではないか(←いばるな)。

 ……そんなわけで、いやあ、面白いじゃないですかこれ。エイリアンの体液が強酸性であるという設定を都合よく利用しすぎという点がすごく気になったのだが(体液に溶かされて床に大きな穴があいてしまうというシーンがあるくせに、一方エイリアンを銃などで吹っ飛ばしたときは周囲になんの影響も与えない)、肝心のエイリアンのデザインも結構好きだし。水中のシーンはかっこいいし。
 それから、初期のシリーズの内容は覚えていないとか書いておいてなんだが、おそらくこれまでで最も「異形のものへの哀しみと愛」というテーマを徹底して描いている作品なのではないか。だいたい、最後に生き残る奴らって、まともな人間は一人もいないじゃない。……とは言っても、よくよく考えれば映画中でまともな人間はほとんど出ていないのだけれど、その中でも指折りの変人が生き残ることになるのだ。と、いうことを踏まえると、今回の作品は実に真っ当なアプローチでエイリアンを描こうとしたと言えるのではなかろうか。そして、最後に彼ら異形の者たちがたどり着くのが、地球である、というのもなんだか象徴的である。
 ……ただ、この路線でいくと最終的には「人間こそがエイリアンだ!」的な結論に落ち着きそうで、それは嫌だなあ。実際、今回のエイリアンはクローン技術の産物なので、次回作辺りは怪しいかもしれない。

て、いうことで、今月(って、書いているのは5月中旬だけど)は色々ビデオを観まくったのだが、結構期待して観たのがそれなりに面白かったので満足。特に「ダークシティ」はよかったですね。逆に「新トータル・リコール」とか「ノーチラス」なんかはどうせ、つまんないだろうと思ったら本当につまらなかったなあ。以外とよかったのが、「VISITOR」てなところだろうか。
 それから、こういう、ひとつのテーマで色々感想を書いていく、というのは結構楽しかった。これからもこういう路線でいこうっと。


4月29日  昼間にもカラス

 実は、ATOK12においては「星々」と変換されないので、「星ぼし」という表記の方が有り難いんですけどね。<林さん

 ということで今回は、「星ぼし」「人びと」といったような伊藤典夫式表記方を断固支持するデモンストレーションを兼ねて、「クロウ3」について書いてみたい。なお、言うまでもなく、過去の表記に関してのツッコミは禁止だ。
 ……とはいっても、「人々」は一発で変換できたりするんですけど(苦笑)。

 さて、「クロウ2」が散ざんな出来だったにも関わらず、着ちゃくとテレビシリーズの制作が進行していたのだった。そう、「3」ってテレビシリーズなんですね。しかし、なんか、段だんスケールダウンしているような感じがするなあ。多分、いい加減ブランドン・リー主演の第1作だけにしてくれないかという切せつとしたで思いを抱いている方もいるだろう。続編なんて元もと期待する方が間違いだ、と言う人もいるかもしれない。
 まあ、こうした喧けん囂ごう、非難の嵐はひとまず置いて、素直な心で新たな復讐のドラマを観ていこう。

 さて、「クロウ3」最大の特徴は、テレビということで暴力シーンがほとんどない、ということだ。まあ、例によって主人公と恋人が悪漢に襲われるシーンなどはあるんですが、第一作の迫力と比べれば微びたるものだ。しかも、主人公が敵を殺すのをためらってるシーンまであったりする。そんなの「クロウ」じゃない! とか思いません? やっぱり主人公の通ったあとは死屍累るいって感じないと、どうも落ち着かない。ついでに言うと、こちらは予算の関係上だと思うのだが、昼間のシーンが多たあって、妙に新鮮だった。意外と明るい「クロウ」というのも風情がありますな。

 ……てな具合に色いろ書いていくと、まるでこれまでの「クロウ」とは別物のような感じの話になっていそうだが、ところが面白いことに、基本的な物語は1作目とほとんど同じである。いや、それどころか主人公と恋人がかつて暮らしていたアパートのセットまでがそっくりなのだ(丸まる同じセットを使い回しているのかも)。基本的な登場人物も、主人公に加えて、だらしない親のもとで健気に生きている少女、それを助ける黒人の警官というところまで同じなのだ。ここまで堂どうと1作目をパクっているのも珍しい(注)。
 ……あ、そういえばラストで敵のボスが剣を使って主人公と丁ちょう発止とやり合うんだけど、前作も似たようなことをしていなかっただろうか。まるで、「ハイランダー」みたいじゃんとか思って見ていたんですが。
 つまりは、第1作の物語を忠実に踏襲しつつ(2作目を無視しつつ)、テレビシリーズ独自の話と雰囲気につなげていくような進行になっており、なかなかうまいなと思った。実は、私は、これからどんな感じに続くのか興味津しんだったりする。てなわけで、シリーズが続ぞくとビデオ化されることを希望します。

注:ってよくよく考えたら、単に原作に準拠しているだけのことなのかもしれない。確か「クロウ」ってアメコミだったはず。


4月26日  今月の「ロミロミ」

「キィィブイ・ヴァアアアル・ヤッ! さあ、やって来まァしたああっ!」

 『エリコ』のあとがきにて、この小説をSFMで連載していたときの気持ちを谷甲州は次のように述べている。

連載をつづけるうちに、だんだん心配になってきた。薄氷を踏む思いといってもいい。知っている人は知っているが、SFマガジンは伝統のある雑誌だ。日本SFの歴史そのものといっていい。なんというか格式のあるホテルで、場所がらをわきまえない大騒ぎを演じているようなものだ。

 なんで、こんなに谷甲州が心配していたか、ということについては、『エリコ』の内容を知っていれば自ずとわかると思うので、ここでは略す。しかしひるがえってみて、果たして恩田は同様の懸念を持ちながら連載しているのだろうかと思わずにはいられない。そういえば、確か、「ロミロミ」の連載第一回の時に殊勝なことを書いていたような気がするけど、いきなり「大騒ぎ」どころか「大乱闘」を繰り広げていたような話だったしなあ……なーんてことを思いながらSFM6月号の「ロミオとロミオは永遠に」を読んでいたのだった。
 ただ、今回はさすがにこれまでのようなテンションの高さはなかったように思える。ストーリー自体は例によってシュールというか、なんというか、はっきりいって滅茶苦茶なんだけど、もう3回も読んでいると雰囲気に慣れてしまって、生半可なことでは驚かなくなってしまっている。ただ、さすがに次回辺りから本格的に物語が動きそうなので、楽しみ楽しみ。もう、学校紹介はいいです。


4月25日  ゆけ! ノーチラス。僕らの未来のために。

 時は21世紀。人類は危機に瀕していた。相次ぐ異常気象、各地で勃発する戦争。次第に政府の力は小さくなり、各地で戒厳令が敷かれるようになった(なんで、弱い権力しか有していない政府が戒厳令を敷けるのか、という気はするんですが)。こうした危機的状況を打破するために、今、タイムトラベル可能な潜水艦〈ノーチラス〉が過去へと出航する! 

 ……っていうのが「ノーチラス」のオープニングだ。しかし、この時の壁を越えられるような潜水艦の割には見た目がすごく古くさいのは気のせいでしょうか? 例えば、この潜水艦のブリッジにあるメインスクリーンをオープンする時はわざわざ大きなレバーを引かなきゃいけないのだ。あの、今だって、そんなのボタン一つ押せば済むはずなんですが。しかも画像がやけに荒れているんですが、ひょっとしてスクリーン、壊れてません?
 とまあ、映像面ではぼろぼろですが(もしかして、10年前くらいに作られたテレビドラマですか?)、おおまかなストーリーは一応めまぐるしく二転三転してくれて、そこそこ楽しめることは楽しめる。が、細かいところがこれまたダメダメなので、結局の所ギャグにしかなっていない。

 ……例えば、主な舞台となる、「プロメテウス」という海上に建設された発電所では、地球の中心付近で爆発を起こし、そこからエネルギーを取り出そうとする(ひえー)実験を行おうとしていたりするのだ。しかも、メインキャラクターの一人である警備主任が到着したときは装置の一部が火を噴いたりするのである。だ、大丈夫なのでしょうか?
 さて、実験日当日、環境テロリストがプロメテウスを襲い、警備員を数名射殺したり爆弾を設置したりするが、なんとかこれを阻止。実験は無事開始されようとしていた。ところが、このとき突如謎の潜水艦〈ノーチラス〉が、出現。実験の中止を突如要求する。この要求に従わないと近くの船舶を攻撃するというのだ。あ、あんたたちも、環境テロリストでしたか! ちなみに、プロメテウス側が要求(というか脅迫)を拒否したら、本当に船舶を攻撃、一撃で沈めてしまったのでした。こえーーーーーーーー。

 まあ、一時が万事こんな調子なので、観ていてひたすら呆れ返っておりました。他にも色々書きたいこともあるんですが、とりあえず今日はここまで。しかし、パッケージのイラストはなかなかかっこいいんだけど、はっきりいって詐欺だ。


4月24日  主人公がマッチョなところは同じか?

 先回りして書くと、原題はMARSである。だから、本当のところは元ネタになった映画をどこまで意識していたかはわからない。ただ、多分制作者側は、原作を読んではいないんじゃないかなとは思ったけど。
 というわけで、今日のお題(邦題)は「新トータル・リコール」。まあ、タイトル見て期待する人は一人もいないと思いますが、内容はまさに思った通りというかなんというか、ひじょーに素晴らしいお話でした。普通だったら絶対観ないなと思いながらレンタルした自分の判断力を誉めてあげたいような(ま、それが普通といえば普通か)。

 舞台はもちろん未来の火星。ここではとある企業が化石燃料(いや、字幕にはそう書いてありました)を採掘していた。そんなある日、一人のキーパー(企業に使えるガードマンみたいな人のこと)が小脇に鞄をかかえ、逃亡をはかったあげく、射殺される。彼はなぜ殺されたのか? そして鞄には何が入っていたのか? 殺された男の弟(同じくキーパー)は、この事件を解決するために、火星に降り立ったが……。

 あ、そういえば殺された男の脳から記憶を取り出す(ただし失敗するけど)、というシーンがあったのでディックっぽい要素もあるといえばあるのかな? SFとして楽しめた(?)のはそれくらいで、あとはひたすら退屈なドラマが延々と続くのだった。あんまりつまらなかったので、どんどん「新トータル・リコール」に関する記憶がなくなってゆく……。そんなわけで、今現在かろうじて覚えているのは、主人公がサングラスをはずすシーンがやたら多くて、うざったかったことくらいかな? しかし、せめて生身の身体で火星表面に放り出されたら、目がとびでる(文字通りの意味で)くらいの描写はしてほしかった。


4月23日  ふう。

 今月は妙に、量が多いので、ファイルを二つに分けることにした。つまり、1ヶ月に二度リンクのはりかえなどをしなきゃいけないわけで、めんどくさいことこのうえない。やっぱり、日記ってシンプルで短いのが一番だと思いますね。そもそも、後半っていっても23日からって、すごくバランスが悪いような(「ゴジラ」をこっちに移すか?)。

 んで、今日は当然「カウボーイビバップ」最終回についてなんだけど。ネタバレするようなことを書いたら、とある人に殺されるような気がするしなあ。それでもなにがしかを書こうかと思ったんだけど、やっぱり内容に触れたいということで、また別の機会にまとまった感想を書くことにしよう。これからは、「∀ガンダム」のチェックにあけくれる毎日を送ることにします。
 ……あ、そうそうせっかくなので「ビバップ」で気に入ったエピソードを書いてみようか。

 とりあえず、最終回は別格ということで(ただし、完成度という点では疑問符をつけたいんだけど)。まあ、他にも色々あるんだけど、特に心に残ったものというとこんな感じでしょうか。ベスト・ワンは、やっぱり「カウボーイ・ファンク」かなあ。わはははははは。


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