Book of Days 12月

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12月31日

 ここ数日は、仕事/家事手伝い/娯楽で忙しくて、更新どころではありませんでした。あああああ……。っていうことで、気がついたら大晦日。時がたつのははやいものですなあ。てなわけで、よいお年を。


12月26日

 『図書館戦隊ビブリオンII』読了。まあ、ノリで読ませる本の続編なので、特筆するほどの面白さは感じられなかった。もう、ちょっとやそっとでは驚いたり喜んだりはできなくなっているからねー。今回で完結とのことだが、正しい判断だと思う。
 ところで、あとがきで作者はこう述べている。

 私はこんなタイトルの本を書きましたが、図書館学に関して特に詳しいわけでもなく、図書館の意義について確固たる信念があるわけでもない。(中略)ですから現代の図書館が抱えている種々の問題についてちゃんと考えたのかと問われれば「む〜ん」と答えるしかありません。

 な〜んとなく、前作の出版後、著者の元に色々非難が浴びせられた形跡がありますな(笑)。

 あ、それから、21日の漢字変換について、ことえり使用者(漢字Talk7.5.5にて)からネタの提供がありましたので、載せておきます。

東京特許虚書きょ九。祇園精舎の金の声。つれづれなるままにひぐらし硯に無書いて。ちょっといっぱいのつもりで飲んで。まさかのときの宗教裁判。弔電しバイオ万。世界を革命駿力を。是琉だの伝説説き飲オカリナ。セクシーコマンドー外電すごいよ!賢三。」(ことえり基本辞書)

東京特許虚書きょ九。祇園章蛇の金の声。つれづれなるままに日暮し硯に無書いて。ちょっといっぱいのつもりで飲んで。まさかのときの宗教裁判。弔電しバイオ万。世界を革命駿力を。是るだの伝説説きのお借りな。セクシーコマンドー外電すごいよ!賢三。」(基本辞書、固有辞書・・等、使えるすべての辞書を駆使して)

 ……うーむ、さすがは噂に名高いことえり。「賢三」っていうのはすごいよな。「けんぞう」ですか? すべての辞書を使うと「祇園章蛇」っていうのもなかなか味わいがあってグッドです。


12月21日

 今日、Windows NT Service Pack 4 を入れてえらい目にあった、ということを書こうかと思ったのだが、めんどくさいので略。かわりに、ここでカナ漢字変換についてちょっと触れているのにかこつけて、自分も手元にあるIMEを使い全く同じ方法、文章で試してみた。

「東京都特別特許許可曲。祇園精舎の鐘の声。つれづれなるままにヒグラシ硯にムカいて。ちょいといっぱいのつもりで飲んで。まさかの時の宗教裁判。弔電芝居尾万。世界を革命する力を。是留だの伝説時のオカリナ。セクシー子万どーが遺伝すごいよ!勝さん。(ATOK 12)」

「東京都と区別特許許可局。祇園精舎の金の声。つれづれなるままに日暮らしすずりに向かい手。ちょいといっぱいのつもりで飲んで。まさかの時の宗教裁判。超電子バイオ満。世界をかくめいする力を。是屡堕の伝説時のオカリナ。セクシーコマンドーが遺伝す語彙よ!勝さん。(IME97)」

東京と特別特許許可局。祇園精舎の金の声。つれづれなるママにヒグラシすずりに向かい手。ちょいといっぱいのつもりで飲んで。まさかの時の宗教裁判。超電子バイオ万。世界を革命する力を。ぜるだの伝説時のオカリナ。セクシーコマンドーが遺伝すごいよ!勝さん。(IME98)」

このうち、ATOK12については、比較的使用していない会社のものをつかった。IME97/98についてはほとんどデフォルト状態。……まあ、一長一短というところだろうか。ATOK12の「弔電芝居尾万」は笑えると言えば笑えるか。ざっと見た限りでは結構IME98がいい線行っているような気がする。なお、自宅で使っているATOK12だと――

「東京都特別特許許可局。祇園精舎の鐘の声。つれづれなるままにヒグラシ硯にムカいて。ちょいと一杯のつもりで飲んで。まさかの時の宗教裁判。弔電芝居尾万。世界を革命する力を。是留だの伝説時のオカリナ。セクシー湖万どーが遺伝スゴイよ!勝さん。」


12月20日

「安物はダメかあ……」by ジェット・ブラック

 と、いうことで失敗してしまいました。……いやあ、モニタのフィルターを買ったらこれがひどいのなんの。ま、確かに色がくっきり見えるのはいいし、紫外線もカットしてくれるみたいなんだけど、写り込みがひどいひどい。いくらなんでも自分の顔までくっきり見えるのはマズイのでは。これ、周りを暗くしないと使い物にならないでしょう。どこが「目にやさしい」だ。
 今のところ、未使用時のモニターカヴァーくらいにしか活用できないでだろうなあ(倒錯した使い方ですな)。ううううう……ものすごく損した気分だ。でもなあ、19インチ用のフィルターってなかなか見つからないのよ。あっても1万近くかかったりして、手が出ない。困ったもんだ。

 さて、今日もなぜか年賀状を刷るハメになる。必要なことだと思っているし、それなりに楽しんでもいるけど……以下略。


12月19日

 今日は、大感謝モードです。
 えー、林さんどうもありがとうございました。おかげさまで、ようやく『不安な童話』を手に入れることができました。くうううううっ! よかったなあああああ。これからさっそく読もうっと。でも、評判が悪いのがちょっと気がかり。そういえば、7月に祥伝社ノン・ポシェットから『不安な童話』というミステリー・アンソロジーが出ていて、恩田も「給水塔」というタイトルで書いているのだが、これがイマイチ。ラストに余韻を持たせるところはいかにもって感じだが、全体的にはとっても平凡(というか、無難)にまとまってしまっている。『不安な童話』もミステリなんでしょ? 恩田はそっち方面はダメなのかもしれないなあ。って、読んでもいない本を貶めちゃだめですね。はい。
 ……しかし、神保町に行ったのは本当に久しぶりだよな。入院中は言うまでもなく、直前に本を買い込もうとしたときも、時間と体調の関係で断念したし。そもそも職場からは微妙に遠いので、なかなか機会が作れなかったのだ。書泉グランデを見て回っている内に、なんだかとても懐かしい気分になってしまったよ。


12月18日

 今日は、被害妄想モードです。
 会社の昼休みが終わり、仕事をさぼろうと漫然とWebページを眺めていたら、ようやく更新されていた某ページ(あえてリンクしない、ってみんなわかるだろうな)で衝撃的な箇所を見つけて呆然とする。くそう、ありがたい話ではあるが、絶対どこか悪意をこめて書いているに違いない(←人間不信)! ああっ! 昼前に読んでいたら走って買いにいったのにいいいいいいいいいい。いいもん。明日いくから。それまで平積みにしておいてくれることを切に願う今日この頃。


12月17日

 最近またもやネタが無くなって参りました。こういうときは自らの内心を吐露してその場を取り繕うのがパターンなんでしょうが、別にそれさえも特にないからなあ……。
 ……あ、そうだ、今日「幻想水滸伝II」を買ったんだっ(白々しい)! とはいっても「メタルギア ソリッド」に付いてきた体験版を昔プレイしたので、最初の方は大体わかっているんだよねー。で、このゲームって基本的におつかいイベントばっかりだから二回目ってタルいところが多いんですよー。ぶつぶつぶつ……。とかなんとか言いながら遊んでいたのだが、全体的にグラフィックはよくなっているようだ。街や村から戦闘シーンまで美しく、かつ派手なんである。特に、マップ上を歩いていたら鳥の編隊が頭上を飛んでいるのを見て、結構感動してしまった。また、BGMがうまーく、前作を引き継いでいるところがあって、かつてのファンは涙ものでしょう。さて、明日も主人公と一緒に放浪の旅へ出かけるとするか。


12月15日

 今日はWZ4を入れた……ということを書こうと思ったのだが、某小説の続編が届いたのでそちらに夢中になり、他のことは全て片手間になってしまった。いやー、面白かったああああああ。というか、もうバカ受け。作者は既に続きを書けと言われているとか。お疲れさまです(笑)。


12月13日

 一日中親の年賀状を刷る羽目になっておおわらわになる。必要なことだと思っているし、それなりに楽しんでもいるけどどこか空しさの残る時間である。

……ウソです。別に楽しんでいないですううううう。

やはり、本を読んだり、Webページをいじったり、ゲームをしたりする以外の時間は無駄としか思えないな。


12月12日

 昔、私が編集をしていたときに、後輩の一人に原稿を出させるのに実に苦労した女性がいた。あのときは彼女をどうやって説得してレビューを書かせようかとそればっかり考えていた日々を送っていたものであるなあ。懐かしい。
 で、今年、東洋大SF研の編集長は 「FASOV」(執筆者が全員女性の会誌)のようなものを企画しているらしいのだが、件の女性に対してはあんまり熱心に原稿依頼をしていないらしい。私からその辺の技術を伝授されていないから、というのがその理由なんだそうな。なにいいいいいいいいっ。だめだよ、そんな弱気じゃ。いかん、そんなことではいかんっ! と、いうことで、突発的に「原稿執筆依頼計画」発動! 彼女に是非是非何か書いていただこう。今度電話しますので、楽しみにまっててくださいね。Sさん。
 ……と、いうことを現編集長と相談せずに独断で行っていいんだろーか? すごくおせっかいなことかもしれない。でもいいんだ、技術を伝授するいい機会だから。


12月11日

 体の内からわき上がる衝動に押されるようにして19インチのモニターを購入してしまう。Diamondshape RD19ZT とかいうやつ(よくわかっていない)で、値段もなかなか手頃だった。USBはついていないのだが、オプションで取り付けられるとのこと。今度買おうかなあ……。なお、ブツは翌日届いたのだが、なかなかいい感じ。1024×768の解像度にしてみたら、実に広くて見やすい。これでNECの暗い液晶の画面とはおさらばさっ! わーい。でも先ほど起動したら突然フリーズ!! なんでっ!? このモニターのどこが気に入らないの? あんたはマックか?


12月10日

 「本の雑誌」を立ち読みする。『タイム・シップ』とか『タイム・シップ』とか『タイム・シップ』とか色々思うところがあったのだが、とりあえずどうやら恩田の新刊が今度出るらしい(あれが、冗談だったらどうしよう)ので、来年は幸せな年になることが決定して、喜ばしい限り。伯爵夫人一代記(←おい)は、ようやく前半を読了。現代の話がつまんない。もっとエリュザーベトを出してよう。やっぱり過去と現代のエピソードをタイムマシンなしでうまくシンクロさせるのはなかなか難しいのかも。
 なお、どうやら「ニルヴァーナ」はこっちでアップする予定です。明日かな? 実は結構真面目だったり(ちょっとウソ)。


12月9日

 こんなつまんないページに足を運び、ごくごく平凡な人間の日記なぞを読んでくださっているみなさま。ご苦労様です。大学4年生はそろそろ卒論で苦しい時期に突入していらっしゃるのではと思うのですが、時間を無為に過ごされてよろしいのでしょうか。昼間に職場からいらっしゃる方は周りから白い眼で見られてはいないでしょうか。……すみません、これって親切というよりイヤミですね。あんまり自虐的になっても失礼なだけなので、ようは感謝の念をわかっていただきたい、ということで、今日のお題はこれしかありません。「このミステリーがすごい!」ですね。実は、これを買ったのは今回が初めて。もう、まさにこの日記を埋めるためと言っても過言ではあるまい。

 ……それはともかくページをぱらぱらとめくって、多分私の周りで話題になるだろうなあと思われる箇所を挙げてみたい。

  1. 海外では『贖い』がカスりもしなかった。アンケートで挙げていたのは確か「ワセダミステリクラブ」のみ。あれって、そんなにつまらなかったんですか?
  2. 「私の隠し球」上で笠井潔は3月に『哲学者の密室』が文庫化されることを明らかにした。で、「これに前後して、矢吹シリーズ第五作の『オイディプス症候群』を出したいという版元の意向で、雑誌原稿を直しているところ」なんだそうな。つまりそれって、もしかしてこれまで何も手をつけていなかったのかっ!? というツッコミを入れていいんでしょうか? >G先輩。

12月8日

 どもー、あいもかわらず『血の伯爵夫人』を1ページたりとも読まずに、労働時間を消化している毎日を送っていますが、皆様はお元気でしょうか。しかし、そろそろ本格的に仕事に取り組まなければならないみたいで、ちょっと気が重いです。とはいってもプログラミングをしているときは結構幸せだったりするんですけどね。それ以外の諸々の作業がツラいんですよ。
 そんなこんなで本を読む暇もないわけでもなくて、実はちゃっかり『こんなに緑の森の中』(谷山由紀/ソノラマ文庫)を読了しちゃってたりします。作者名を見てピンと来た方もいらっしゃると思いますが、そう、私が去年末に狂っていた『天夢航海』を書いた人なんですねー。
 ちなみに本の値段が税抜きで490円ということからもわかるように、今回も例によって薄い。ついでにもう一回「例によって」という表現を使うならば、テーマも前作と相似形をなしている。『天夢航海』は一言で言えばモラトリアムからの脱却の話なのだが、これを高校生という世代/年代の問題としてくくらず、さらにもっと普遍化したかたちで物語っているのが本作品だと思えばいいだろう。
 ……なーんて書くと、とてもうっとおしい話のように思えてくるかもしれないが、それがそうでもないんだな。「あとがき」で自ら告白しているように、もう作者・谷山由紀の趣味が実によくわかる。まずは表紙の絵。猫が出てますね。いや、猫はいいんです。その猫と一緒に猫耳の美少年が描かれていたりする。うひょー。で、それからこちらは耳は普通ですが、結構かわいいルックスのお兄ちゃん(主人公)もちゃんといます。余談ですが、彼がパンツ一丁で立っているところを女の人が(表紙に出てきてますね。名前は坂口えりな)が目撃するシーンまであります。えりなさんったら喜んでます(「右だったわ」)。ちなみに彼は高校生の時野球部にいたんだそうです。肉体派でかつ美形です。……作者の嗜好はわかっていただけたでしょうか。
 と、いうことを踏まえてっ! 趣味丸出しのキャラクターたちがどうやって『天夢航海』みたいになっていくのか? 普通だったらまるっきり逆の話になるような気がするが、っていうか、作者自体が現実逃避しているかのような話をどうやって方向修正してゆくのか? 興味あるでしょー。うふふふふふふ。ということで、書店で見かけたら、是非買ってみましょう。面白いですよ。


12月7日

 ああっ、例によって会社勤めは疲れるのお。……すみません、ちょっと嘘です。「ニルヴァーナ」のレビューを書いてました。こっちに載せるか東洋大SF研に載せるかはまだ不明。一応明日辺りには完成しているんじゃないのかな? とにかく、ネットには今週中にアップしよう。

 ただ、テンションは昨日と比べてはるかに低いので、もう一回「イサオ」を読み直す。で、思ったのが、恩田は「戦場の雰囲気」を描くのに結構手こずったのじゃないのかなあ? ということ。とにかく他の作品を持ち出してくるのが多いこと多いこと。「サイボーグ009」をはじめとして、ジョン・フォードウディ・アレン『ジェイコブズ・ラダー』などなどなど。そういった引用をうまくつなぎ合わせて、作中にベトナム戦争の惨禍を創りだしている。これはうまいなーというよりはズルイなー、という感じだ。しかも、話全体が基本的に回想シーンで成り立っているところも(ま、プロローグだし)またズルい。人々の記憶の光景なら少々リアリティがなくても許せるものね。
 が、そういった一連の話をうまく枕にして、物語の片隅から徐々に現れてくる幻想世界の描写は実にうまい。恩田の独壇場である。そして、幻想的要素を引き立たせるための伏線が綺麗に前半に折り込み済みであるあたりは、さすがの一言だろう。恩田って、作中における最大の見せ場を効果的に描写・演出するのが、恐ろしくうまいんだよな。
 それから、これからどうなるんだあ、という結末も、余韻を残したという点で評価しちゃってもいいかもしれない。いいんだ、私はこの作者にすっきりとしたラストなんて期待していないから(笑)。これで主人公イサオが超能力者だったら本当に『光の帝国』だよな。

 ……でも、戦場で飛び立つ鳥の群を見たら、ちゃんとビデオに録るのが基本だろうに(←ジャブローじゃないんだから)。


12月6日

 さてさて、件の「イサオ・オサリヴァンを捜して」(以下、「イサオ」と略す)である。この作品をSFオンラインからダウンロードしたのちに、やっぱり紙に書いてないとね、と思って印刷した方は最終ページに書いてある「付記」に気が付くはずだ。えっと、つまり、本作品は恩田が「現在温めているSF幻想小説(?)『グリーンスリーブス』のプロローグ」(以上、引用)なんだそうな。
 なーんだ、プロローグじゃん。完結していないんだね。ふううううん。と、ちょっと失望してしまったあなたは、大馬鹿者である。そういう人間は、私のようにプリントアウトした紙をどこかにほっぽっておいて、はっと気が付くと林さんの日記で評価されているのを見てあわてることになるのだ。があああああああああん。なぜだか知らないが、すごく屈辱感を覚えたよ。わたしゃ。他の本はともかく、恩田で先を越されるとは不覚きわまりない()。
 これについては、実を言うと私はもっと反省しなければならない。なぜって、よくよく考えてみれば『光の帝国』だって、プロローグを抜き出したかのような話がてんこ盛りだったじゃないですか(大好きな「オセロ・ゲーム」なんか、典型的だよなあ)。最近「『光の帝国』って、恩田のベストかも」と思いつつある人間が、プロローグであると聞いて読む気をなくしてどおするんだあああああああああ。……ああああああああああああああああああああああ。以上反省終わり。以下、「イサオ」の感想。
 やっぱ恩田はいいわあ。というのが、読了後まず思ったこと。面白かったです。なにがすごいかって、作中に「サイボーグ009」について言及されているところがあって、それが文章全体に漂うシリアスな雰囲気を汚していないということ(ただしツッコミを入れたくなるような気分を抱くことを阻止するには至っていない)。……というのはどうでもいいことですね。はい。で、もう少し真面目に感想を書くと……以下、次号(最近ラクして日記を更新できるすべを覚えたような気がする)。

:えー、偉そうに言ってますが、実は『三月は深き紅の淵を』も『光の帝国』も先を越されてます(涙)。『六番目の小夜子』も怪しいかも(号泣)。


12月5日

 毎度毎度日記を書くのには苦労する。だって、日々労働にあけくれる社会人が書けるような事ってあんまりないんだもの。特に土日は家でだらだらしているので、さらにネタがなくなるんだよねー。
 が、今日は違う。なんてったって、「退院したら記念に行こうね」とかねてから決めていた「ニルヴァーナ」を観たんだから。いやー、面白かったー。あまりにもよかったので、日記中で感想を書くのが惜しくなるほどだった。ちゃんとしたかたちでレビューしようっと。そんなわけで、ここでは映画を観終わった後のことを記しておくことにする。
 ……ちょうど時刻はそろそろ7時になろうかというところ。やっぱりせっかくだから食べて飲めるところに行きたいね、でも渋谷ってあんまり詳しくないんだよなー、と言っていたところ、後輩の一人がふいに思いついた。「そうだ、ブックファーストの7階にある店なんかいいんじゃない?」と。名前は「BUTTU TRICK-BAR」というらしい。行ってみたらこれがすごいのなんの。手元にチラシがあるので、ちょっと引用してみよう。

一歩足を踏み入れば、そこはもう東洋の神秘……。
7メートルの巨大な大仏様と一緒に
アジアン料理を楽しめるレストラン。

 先ほどまで似非オリエンタリズムを楽しんでいた我々には格好の地ではないかっ! いや、実に素晴らしい。例えば、店のロゴ。手のひらに「仏」の一文字が燦然と輝いているのである。かっこいー。店内の装飾も凝っていて、あちこちに仏像(なかには、古代エジプトのファラオみたいなものもあった)が置かれていたり、壁には仏教系の絵が描かれていたり、床は木だったりと、まさしく東洋の神秘が私たちを包み込んでくれているのだ。それに、店員もさすがは東洋だね。注文した客にきちんと手を合わせてくれる。やっぱり、仏像と共にいると信仰心が蘇って来るのだろうね。礼儀正しいなあ。また、天井は配管むき出しで、赤く染められているところが(そもそも店自体が赤を基調としている)、実にウソくさい雰囲気を醸し出している。もー、先ほどまで観ていた映画のワン・シーンに紛れ込んだような錯覚を覚えてしまうほどだ。サイバーパンクもののセットでいかにも出てきそうな感じなのだ(というか、「ニルヴァーナ」のプログラムをテーブルの上に置いても全然違和感がない)。意外なことに料理もなかなか美味しく、ボリュームもあり、「食べて飲む」という初期の構想をちゃんと果たすことができたのも収穫の一つ。いつかまた、色んな人を引き連れて行きたいもんである。でも、やっぱり「ニルヴァーナ」を観てからでないと面白さは半減するでしょう。今回、映画の誘いを断った面子は、自分の選択眼に大いなる疑問を持った方がいい。
 そうそう、国文学科に所属している後輩がプログラムを「卒論に使いたいから」と持っていったことを付記しておこう。いや、為になるひとときだったなあ。

 なお、行きの電車の中でようやく「イサオ・オサリヴァンを捜して」を読んだので、この感想も書きたいのだが、それは明日の日記に回すことにする。やっぱりネタは有効利用しないとね。


12月4日

 恥ずかしながら、ワタクシ、初めて観た「ビバップ」がSession7の「ヘヴィ・メタル・クイーン」だったのでした。地上波でこれは第三回にあたるはずなので、つまり2話分見逃していたわけですね。かっこわるーい。
 という懺悔はうっちゃって、今回久しぶりにこのエピソードをまた観てみたのだが、よくできてるねー。Session5はひたすらハードボイルド・タッチ(みたいな雰囲気)で押していったのに対して、これはギャグとシリアスとスリルをうまく散りばめ、きちんと30分という枠をめいっぱい広げて物語をつくりあげている。例えば今回登場するV・Tは自分の本名を賭の対象としているのだが(そして、誰も彼女の名を当てることができないでいる)、この設定がラストでうまーく効いてくる。いや、そもそも冒頭で、主人公らが賞金首であるデッカーを探し回る際に起きる一連の出来事が綺麗に後半へとつながっていくんだよね。伏線がきっちり張れていることは今回観て実によくわかった。また、スパイクやフェイの性格をうまく生かした見せ場もちゃんと用意されているし、さりげなく「ビバップ」の世界観を示すことにも成功している。小道具(プレーリー・オイスター)の使い方もうまい。カッコ良さでは多分Session5の方が上だろうが、物語としての完成度はこちらのほうが高いんじゃないのかな。

ところで、観ていて思わず「スペース・トラッカー」を思い出してしまったのだが、制作者は意識していたんだろうか?


12月3日

 以前部屋を片づけた折りに友人の海外旅行のおみやげをひっくりかえしたら、袋の中から名刺があらわれた。見てみると、

SHERLOCK HOLMES
CONSULTING DETECTIVE

と書かれている。こ、これはもしかして……。で、せっかくだからこの際誰かにみせびらかしてやろうと考えて、会社の上司に「今度名刺交換の際にはこれを渡してみようと思うんですが」と見せたら大ウケだった。「ほら、上にサインが書き込まれているじゃないですか。これきっと直筆ですよ」「うっそだー(笑)」などなど。わはははははは。やー、こんな楽しいものをプレゼントしてくれてありがとう。今まで気がつかなくてごめんね。


12月2日

 新しいマシンを購入することを本格的に検討する。で、第一弾として、ディスプレイをあちこち見て回る。本命は1024×768を最良の環境で見られる大きさであると言われる19インチなんだけど、いまいち種類がなくて、しかも高い。やっぱりUSBがついていて、しかもハブも完備しているのがいいよね、とか昔の98に対応してくれていないかなあ、とか色々欲しい付属機能もあったりするんだが、そういったものはなかなか見つからない。どうしよっかなー、17インチにしようかなー。……しかしなんでああ液晶が多いんだろう。スペースをとらないというのは確かに魅力なんだけど、だったらノートにすればいいじゃん。デスクトップだったらなんだかんだいっても場所とるんだから。
 と、いうことで新しいマシン購入計画の話題はまたネタが無くなってきたときに、ふたたび取り上げることにする。


12月1日

 これまでは入院で暇だったのだが、今は仕事が暇。適当に書き物しているだけだなんだもん。それも今日で終わりなので、明日から何をやればいいんだろうか? まあ、これは一応病み上がりにとっては有り難いことなんだが、そのしわよせが後でまとめてやってくるような気がして、ひじょーに精神衛生上よろしくない。来年の初めは毎日終電間際に帰宅なんてことになってるかもねー。……もう少しひとつのプロジェクトにかける労働時間を均等に配分できないんだろうか。
 で、そういう悪い予感を振り払おうと読書に励むことにする。読み出したのは『血の伯爵夫人』……なんか、もっと不吉になるような……。ま、面白そうだからいいか。まだはじめの方なので、感想が書けないのが、ネタに困っている私にとってはツライのだが、それでも既に惨殺シーンは幾つもあって、読んでいてとても楽しい。これからどうなっちゃうんだろう。わくわくわく。


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